とりあえず日記風に・・・
8月19日(金) ドバイ到着!
無事、デイラ地区の『タージ・パレス・ホテル』に着いた私たちは、予想外に広くて気持ちの良い部屋にすっかり上機嫌。さらに荷物を置いて一休みしたあと近所のスーパーマーケットへ行き、ここでもすでに「なんだかものすごく楽しい気分」になってしまう。
わぁ!エジプト米がこんなにたくさん!とか
エジプト米!! posted by (C)Makie
※エジプトは実は「コメ大国」。しかも生産量の8割がジャポニカ米だとか。JICAの技術協力もありhttp://bit.ly/hBR35n、私たちはエジプトで毎日普通に「美味しいお米」を食べることができているのです。
あ!ここにはやっぱり『ぶーちゃんコーナー』があるんだ・・・とか、こんなことですっかり楽しい気分になってしまう自分は、本当に安上がりだと思った。
ブーちゃん・コーナー posted by (C)Makie
この日はすぐに日暮れとなったので、とりあえずホテルのイフタール・ディナー※ をいただく。(大人1人105ディルハム≒2200円。子ども無料)
※日没となりその日の断食が終わった後に食べる食事を「イフタール」と言います。私たちはもちろん断食をしていたわけではありませんが、この時期(断食月)はホテルやレストランではビュッフェスタイルの特別料理を用意するところも多く、それらは断食をしていない人でも食べることができます。
ホテルでの夕食 posted by (C)Makie
「タージ・パレス・ホテル」の部屋は広い・広い! posted by (C)Makie
8月20日(土) 行動開始初日
まずはやっぱり「世界一のタワー」でしょう!
ということで、家族4人はりきっておそろいのがんだるまTシャツを着込み、地下鉄で【ドバイ・モール】へと向かいました。世界一の高さを誇る【ブルジュ・ハリーファ】は、このモールのすぐ近くにあるのです。
ところで、この【ドバイ・モール】。約111.5万平方メートル(サッカーコート50面分)の敷地内に1200以上の店舗が入っている・・・などと言われてもいったいそれがどのくらいの広いということなのかわからない、というのが正直なところ。
でも幸い(?)私はこのモール内で軽い迷子になり、「この通路をこの方向に真っすぐ行けば家族との待ち合わせ場所に近いゲートにたどり着くはず」と案内板を見てわかっているのに、いつまで経ってもそれらしいところには行き着かず、とにかくひたすらガシガシと歩き続けなければならないという悲しい経験をしたので、おかげ様でその広さは思いっきり実感できたのでした。
ドバイ・モール公式HP:http://www.thedubaimall.com/en
<まずは水族館>
とにかく「世界一」のオンパレードのドバイに来て、私たちがまず見たのは【ドバイ・モール】内の水族館。ここにどどーーんとあるのが、「世界一大きな1枚ガラスの水槽」(幅32.88メートル、高さ8.3メートル、厚さ75センチ、重量約245トンのガラス)だそうです。
たしかに見事な大きさ。
でもなにがすごいって、【ドバイ・モール】に来ている買い物客は、この巨大水槽を自由にいつまでも眺めることができる、ということ。私たちは入場料(一人50ディルハム≒1000円)を払って「水槽トンネル」と2階の水族館にも行きましたが、
「うわぁ!トンネル!」と思ったのも束の間。
あれ?これだけ?
あの巨大水槽を見たあとだけに、肩透かしを食ったような気分。
そういえば2年前に行ったマレイシアのKLCC近くにあった水族館【aquaria KLCC】http://www.aquariaklcc.com/
には、「全長90mの動く歩道」で見る水槽トンネルがあったっけ・・・。あそこに行った時は「おぉ!マレイシアも頑張ったじゃないか!!」と感動した記憶があり。
そんなわけで、この【ドバイ・モール】の水族館は、見るだけタダの巨大水槽を飽きるまで眺めるだけで充分かも・・・です。
<ランチ難民@【ドバイ・モール】>
さて、水族館を見たあとちょっと買い物をしていたら、そろそろお腹も空いてきたのですが・・・
日中のこの時間は(イスラム教徒の皆さんは)断食中。
さっきから気にはなっていたんだけど、モール内のカフェやレストランやちょっとしたスィーツのお店などは軒並み「準備中」。
まさかとは思うけど、飲食できる場所って、モール内に ない??
エジプトのカイロからドバイにやってきた私たち。
もちろんエジプトでも8月1日から「断食」は始まりましたが、それでも街角のカフェでランチをすることもできたし(いつも以上に注文できるものが限られたりすることはあったけど)、ファストフード店は普通に営業していたし(食べているところが外から見えないようにカーテンのようなもので店内を隠すところもあったけど)、日常生活においては拍子抜けするほど不便さ・不自由さを感じずに過ごしていました。(個人的な感覚です。あくまでも)
でも、ここ(ドバイ)は“湾岸諸国”に含まれるエリア。
エジプトのカイロとは事情が違っても不思議はないのだけれど・・・それでもなんとなく甘く考えていた私たち(私だけ?)。
世界最大級のショッピング・モールが、まさかそこに来る買い物客全てに全く飲食不可能な状況を強いるだろうか?
しかし、インフォメーションカウンターで尋ねると
「飲食系の店は午後7時から営業」
「モール内に飲食できる場所は無し」
やばい。
断食の心構えなど全くできていない。
持ってきてるのは「水」のみ。
でも、本当に全くこのモール内には飲食できるところはないの??
と、諦めがつかない私たちの前に見えてきたのは、なにやらなんとなく不自然に見えるつい立て。
そして、そこに時々するりと入っていく人たち。
もしやと思って中を覗いてみると・・・
おぉ!
フードコート!!
あるじゃぁないの!!!
普段ならきっと多くの人で賑わうのであろうその場所はあまりにも閑散とした雰囲気でしたが、それでも店の前で注文をしている人の姿も見られ、とりあえず安堵の溜息をついたのでした。
が、次の瞬間。
限られた営業中の店はどれも「テイクアウトのみ」と知り、愕然。 つまり買ってもここで食べてはいけないのです。各テーブルに座っているのは注文した品を待っている人たち。確かに食べている人は見当たりません。テーブルにはご丁寧にこんな紙が置かれ・・・
世界一のドバイ・モールでランチ・難民となる posted by (C)Makie
1.今日は断食する
2.とりあえずここでハンバーガーでも買い、一旦モールの外に出て食べられる場所を探す
3.とりあえずここでハンバーガーでも買い、なんとかしてモール内で食べる
4.今日はもう帰る
さぁ、こんなときどうする??
私たちが選んだのは「3」
だって、いきなり「これから断食せよ」と言われても、やっぱり心の準備が必要だし。
日中のこんな時間、モールの外は酷暑だし。できるだけ外には出たくないし。
せっかく来た【ドバイ・モール】。もっと遊びたいし。そういえばまだ【ブルジュ・ハリーファ】だって見てないし。
そしてここは天下の【ドバイ・モール】。きらびやかな店が並び、清掃も行き届いている。たとえ「個室」で食べることにしたって、カイロでそうするよりはかなり抵抗感がない・・・
だから選んだのは「3」
そんなわけで、便座に腰掛けて美味しそうにハンバーガーを頬張る子どもたちの写真を撮っておかなかったことが今となっては悔やまれます。
<そして『キッザニア』>
お腹も落ち着いたところで次に私たちが向かったのは『キッザニア』。
この【ドバイ・モール】には、『キッザニア』のほかにもアイス・スケートリンク場やSEGAの屋内テーマパークなどもあるのです。
でも、あれ?
こっちも準備中??
2回も通った「キッザニア」(閑散としているけど営業中) posted by (C)Makie
と思ったら、単に空いているだけでした。
っていうかガラガラ。
日本の『キッザニア』は何ヶ月も前から予約をして・・・などと聞いたこともあるのですが、こちらは多分ラマダン中ということもあり、驚くほどのゆったり体験に。
子供(4歳以上)の入場料125ディルハム(約2600円)
付き添いの大人90ディルハム(約1900)
これって日本より安い?
『キッザニア』についての予備知識もほとんどなく入っていったみどりと草太。でも、少しずつ「ここは何をするところか」ということがわかってきて、だんだんとそれぞれのペースで楽しんでいました。
建設現場でレンガ積み(@キッザニア・ドバイ) posted by (C)Makie
アートスクールで絵のレッスンを受ける(@キッザニア・ドバイ) posted by (C)Makie
草太、消防士になる(@キッザニア・ドバイ) posted by (C)Makie
この嬉しそうな顔!! posted by (C)Makie
そして、スーパーマーケットでお買い物(@キッザニア・ドバイ) posted by (C)Makie
スーパーでのレジ係はもう少し大きな子ども対象。草太は「買い物客役」に。自分でカートを押し、そこに好きな物を選んで入れるという「仕事」が何やら非常に楽しかった様子。
今度は、ぜひ日本でも・・・
全部日本語だから、きっとできること・わかることも多く、もっともっと楽しめるんじゃないでしょうか。
もちろん、この『キッザニア・ドバイ』でも、かなり楽しんでいたようですが。(なんたって2回も行っちゃったし)
<世界一の高さを誇る【ブルジュ・ハリーファ】を見て、自分流に楽しむ>
さて、いよいよモールの外に出て、【ブルジュ・ハリーファ】を間近で見てみることにしましょう。
高さ828m、地上160階もの高さというのは本当に相当なもので、エジプトでピラミッドを見に行った時も、真下から見上げた時に「うわっ!たかっ!!」と初めてその高さを実感したものですが、こちらも全く同じ状況で・・・。あんなに遠くからも見えていたわけだから半端なく高いということはわかっていたはずなのに、真下に来て、そして見上げて・・・「うわっ!なんじゃこりゃ」状態でした。あんなに首に負担をかけて「建造物」を仰ぎ見たことは今までなかったと思われます。
世界一の高さを誇るブルジュ・ハリーファ(828m) posted by (C)Makie
こんなふうにここに写真を載せても、全然その高さが実感できないことが残念です
1枚の写真には、とてもおさまり切らない高さです posted by (C)Makie
写真の心得がない人は、こんな分割写真しか撮れないのです。
さて、この近代的な匂いを漂わせている【ブルジュ・ハリーファ】ですが、じっと見ているとなんとなくじわりじわりと親近感が湧いてきました。
タワーのそばには大きなショッピング・モール【ドバイ・モール】。そしてその前には大きな人工湖。ここでは定期的に華麗な噴水ショーを見ることができます。(この噴水ショーがまたすごかったりするんですが)
モール タワー 人々が憩うことのできる場所 噴水
こういうのって、セットになっているのかも。
なんか、KL(マレイシアの首都:クアラ・ルンプール)っぽくない??
そう思ってもう一度「ブルジュ・ハリーファ」を眺めると・・・・・
この「世界一の超高層ビル」が、まるでKLの「ペトロナス・ツインタワー」がほんの出来心で姿を変えてみたらこんなになっちゃいました・・・そんなふうに見えてきて。
マレイシアの首都クアラ・ルンプールの「ペトロナス・ツインタワー」452m。完成時の1998年から2003年までは「世界一の高さ」だった。
この「ペトロナス・ツインタワー」の左右のタワーをガシンとくっつけて、そのまま上にグイグイ! と引っ張って形を整えたら・・・なるんじゃない?こんな形に。
こんな妄想まで楽しめたりする【ブルジュ・ハリーファ】、やっぱり見る価値あり!です。
<そして噴水〜ドバイ・ファウンテン〜>
午後7時すぎ、無事にモール内のレストランで夕食をとることができた私たちは、そのまま2階のテラス席からモール前の人工湖を見つめ、もう少しで始まるはずの『噴水ショー』を待っていました。
こちらも世界最大。噴き上げられた水の高さは地上150m(ビルの50階を超える高さ)まで達するとか。
こちらは「世界一の噴水ショー」 posted by (C)Makie
アラビーな音楽に合わせ、くねくねとまるで生きているかのように水が踊っていました。
水の線が踊る posted by (C)Makie
勢いよく空に噴き上げる水 posted by (C)Makie
写真だけではあの迫力は伝わらないと思うので、よろしかったらこちらもどうぞ。(YouTubeで見つけた映像です)
こんなふうに真横から見るも良し、あるいはすぐ横にそびえる【ブルジュ・ハリーファ】の124階の展望ポイントから見下ろすも良し。
「障害物さえなければ300km先の砂漠からも見える」
「300kmの上空からも確認できるので“宇宙からも見える噴水”とも言われている」
そんなドバイ・ファウンテンも、一度は見てみる価値があるかも、です。
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せっかく【ブルジュ・ハリーファ】まで行ったのに『キッザニア』のあと草太が爆睡状態に入ってしまい・・・
この日は展望ポイントに上るタイミングを逸してしまいました。
「がんだるまTシャツと【ブルジュ・ハリーファ】」の写真も、夕食後、日が沈んでからの夜景バージョンしか撮れなかったのがちょっと残念。
子どもバージョン2 posted by (C)Makie
そして、こんなポーズも posted by (C)Makie
※観光地の観光ポイントで常にうろうろ(?)しているプロのカメラマンさんに撮ってもらいました。10枚セット+写真入りCD1枚で175ディルハム(≒3600円)高っ!
そんなわけで、今日一日で消化できなかった分(展望ポイント、アイス・スケート、その他買い物?)は「次回」に回されることになりました。
「次回」というのはもちろん「次のドバイ旅行」などではなく、26日にカイロに戻る前(たぶん明日か明後日)という意味です。
・・・・・・・・・行ってみたドバイ<2011年夏>:我が家の場合−その2− に続く