やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

みどり、昼ごはんを作る

 今日8月5日は記念すべき日。

 みどり(長女7歳)が、家族のために一人で「昼ごはん」を作りました。

 
 カイロに来てからは私が家族の食事を作るようになり(以前住んでいたハノイでは日々の食事までお手伝いさんにお願いしておりました・・・)、そんな私の夕飯作りを、最近はほぼ毎日手伝ってくれているみどり。

 みどりに頼む「お仕事」は、最初はそれこそ「野菜を洗う」「調味料を混ぜる」などだったのが、そのうち「野菜を切る」ことも少しずつお願いし、それも今では「にんじんの乱切り」「きゅうりのあられ切り」「ピーマンの千切り」などもお願いできるようになり、私もずいぶんと楽になってきていました。


 そんな“台所の手伝いが大好きなみどり”は、夏休みに入ってしばらくしたある日から、

「今度、あたしが一人でなにか作ってあげるね。いつがいいかな?」

 と言い出し、すっかり「一人で料理をする自分」を思い描いてはいろいろメニューまで考え始めるようになっていました。


 でも、いくらいろいろお手伝いができていると言っても、まだ小学1年生。
火の扱いまでは教えていません。

第一、我が家のガスコンロは元栓を開いてツマミをひねってから毎回マッチで火を付けるタイプ。(カイロのキッチンではこういうところけっこう多いようです)これは危なくてまだやらせるつもりはありません。

 ってことは、火を使わない料理??

 
 とりあえず、たぶん今のみどりができるのは
「包丁で切る」ことと、「電子レンジを使うこと」に限られる状態。


 で、彼女が考えたのが
【たまご茶碗蒸し】

 「卵は電子レンジでチンしても火が通るよ。」と、ちょっとヒントをあげたところ、
「冷蔵庫の(中にある)人参とズッキーニを入れた【たまご茶碗蒸し】を作る」と。

 以前から準備していた『ご飯作り計画書』らしきものに何やら書き込み、


さぁ!いよいよ人生初チャレンジ!
「一人で料理を作る」時がやってきました。


「お母さんは、あっち行ってていいからね」
※小学校入学前のある日から、彼女は私たちの呼び方を「パパ・ママ」から「お父さん・お母さん」にスルリと変えています。


 本当に、台所にはほかの人を入れないつもりらしく。

 「おいおい、大丈夫かい?」と、さすがにちょっと心配にもなりましたが、でもまぁ火を使う心配はないので、とりあえず私はリビングへ。


 みどりが台所に入って40分近くが経過したころ、ちょっと用があって台所に行くと、

 そこには輪切りにされたズッキーニと同じく輪切りにされ(厚さはみごとにまちまちでしたが)、クッキー型で花の形に型抜きされた人参が、小さい入れ物にまとめられていました。人参の皮はきれいにむかれています。
 初めてピーラー(皮むき器)使ってみた、とみどり。
そういえば、スライサーはちょっとやらせてみたことはあったけど、ピーラーはまだ使わせたことがなかったことを思い出しました。

 でも、あっさり使いこなした様子。まぁ力の入れ具合さえしっかり出来れば、それほど難しくはない調理器具ですけど。

 
 ボールには卵が割られ、そこにはスライスしたニンニクも浮いています。

「ちょっと、味つけてるから。」

 これを見たときには私もびっくり。
ニンニクで味付け、なんて、そんな小技を使うんですか?
 

 その後、卵液にそのまま生の人参とズッキーニを入れて電子レンジに入れようとしていたので、
「先に野菜を軟らかくしておかないと、卵に火が通ってもまだ人参は硬いかもよ(しかもこの人参、けっこう分厚いし)」とアドバイスしたところで私は退散。

 みどりが台所に入って約2時間が経過した頃、みごとな【たまご茶碗蒸し】が出来上がりました〜!

 卵液には醤油と砂糖で味付けがされていました。
 いや、正直これだけのことができるとは思っていなかったのでかなり驚いたのですが、

私が最もびっくりしたのは、料理が出来上がって「さて配膳」となったとき、
使った調理器具の洗い物が、すっかり終わっていたことです。

 う〜〜〜〜〜〜〜む。

こやつ、できるな・・・・



母はほんとうに驚き、そして嬉しく思いました。

ああ、すみません。
まったくもって、ただの「親ばか日記」になってしまいました。



このペースでどんどん成長してくれれば、小学校高学年になった頃には
すっかり「晩ご飯当番制」(一日おきに私とみどりが交代で作る、とか・・・)になってるかも♥
などと、どんどん妄想が膨らんでしまう母でした。


ああ、せっかくの記念撮影なのにピントが合っていないじゃないか・・・。感動のため手が震えたか?