やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

<退避帰国日記:2月3日>

〜ウィーンでの朝、そして成田へ〜


 退避帰国の途中、「音楽の都ウィーン」で朝を迎えた私たち。

 「そうか。ここはウィーンなんだ。私 “ヨーロッパ”にいるんだ・・・。」

窓の外のこんな風景を目にしたとき、しみじみ思わずにはいられませんでした。


アジアでの生活が長い私の目にはとても新鮮に映る「石造りの街並み」、「整然と並ぶ車」、「なんだか落ち着いた雰囲気」。
実は私は“ヨーロッパ”と聞いただけで、ちょっとドキドキしてしまう体質(?)だったりするのですが・・・・;


  「朝食どうしようか」となったときは、

  「じゃ、せっかくだから近所のお店に何か食べに行こう!」という気持ちにはならず、

 ホテルの部屋で昨日から手つかずになっている我が家の「冷凍おにぎり」を食べることにしました。
 このまま日本に持ち帰っても・・・という感じでしたので。


  ところが、サランラップの中から出てきた「おにぎり」は・・・
  まだ米の一粒一粒がガチガチで、手に取るとボロリボロリ。
  ボソボソのバラバラ。
  恐る恐る口に入れてみると・・・ うぁ" やっぱりマズイ。

  とても食べられる状態のものではありませんでした。

ということで、


今回の学び1:冷凍しておいたものを自然解凍でおいしく食べられるのは「サンドイッチ」。「おにぎり」はNG!
(電子レンジでチン!すれば大丈夫らしい)


 そんなわけで私たち(家族4人)のウィーンでの朝食は、またしてもシリアル・バーやビスケットに。そしてこの日はそれにツナ缶も加わったのですが、これが意外にホッとする味で、今後ピクニックやキャンプなどには「ツナ缶」を持っていくようにしよう!と心に決めました。


今回の学び2:アウトドアや非常時の食料には缶切り不要の「ツナ缶」を!
(ただし手づかみでは食べられないので、使い捨てスプーンなどをお忘れなく)




 今日のフライトは13:15。

 私たち退避帰国の一行(夫の同僚Gさん、大学で教壇に立つAさん、Kさん、カイロ事務所職員Sさんの奥さんと二人のお子さん+我が家の4人)は、10:30にホテルロビーに集合し、昨夜降り立ったウィーン国際空港に再び向かいました。

 整然としている空港。
“混雑していない”というだけではなく、デザインそのものもシンプルだからそう見えたのだと思います。

 空港全体がイメージカラーの赤と白で統一されていて、そこに時々黒が利かせてありました。
 
 「ヨーロッパ」というところは、こんなふうに「独自性」を全面に出したたくさんの国がひしめき合っているところなんだろうな・・・などと、異国へのロマン(?)を感じてしまいました。



 さて機内へ。

 私たちが乗るOS51便は日本への直行便なので、機内への入り口には日本語の新聞が!
 カイロでは徹底的に情報欠如生活を強いられていたので、迷わず2紙をわしづかみ。

 そして、次の瞬間、私の目に飛び込んできたのは・・・・


へ?『八百長』??



いえ、確かに一面トップ(向かって右側)には大きく「エジプト」のことが書かれていました。
でも、それよりも目立つ勢いで、その左側に書かれていた『八百長』の文字。

これを見たとき本当に、今まで私たちは日本とは遠〜く離れたところにいたんだなあ〜と実感させられました。
(もちろんこの日のこの瞬間まで、大相撲界で八百長騒ぎが問題になっていることなど、全く知りませんでした)


  ウィーンを午後1時過ぎに出たOS51便が成田に到着するのは翌日の朝8時半ごろの予定。
  時差があるので、実際のフライト時間は・・・・確か11時間ほどだったはず(すでに記憶が曖昧・・・)

いつまで日本にいることになるのかなあ〜・・などと思いつつ、
その頭の片隅で買い物リストの中身を整理しつつ、成田への到着を待つ私でした。




<<おまけ:初めてのオーストリア航空機>>

機体もスマートな赤と白


機内は意外と大胆な配色


そして機内食はなぜかいつも三角形
 
 



こちらはお夜食。
なんとなくホッとする一杯でした。