2ヶ月近く前に、33年ぶりのリベンジなるか などと一人で盛り上がって書いたわりにはその後のこの扱い…(その後のふり返り(続報)皆無)。
自分の中での【フルマラソン完走】ってのは、実はそんなに大したことなかったのか? とつい思ってしまうけど
いやいやいや、あれはやっぱり “大したこと” だったよ・・・と、目をつむってあの時のあれこれを思い出せば明らかなので一応備忘録として書いておうかと。
1.・・・だから、“大したこと” だった。
2.リアルマラソンの醍醐味と初級者のお手本?
3.走り終えたあとのあれやこれや。
4.そして、彼らはやっぱりプロ。
1.・・・だから “大したこと” だった(笑)
◉12時前に寝る練習:いつも“寝るのは日付が変わってから” という良くない生活習慣から抜け出せない自分。でも大会当日の朝は5時台に起きて6時台の電車に乗り、その超早起きの状態で42.195kmを走らねば、というかなりチャレンジングなことになるので、少しでも良いコンディションで当日を迎えることができるようにと、約2週間に渡り「12時前に寝る!」という練習を続けました。そう。できたんです。この時期は。
そして実際2週間以上続けることができたんだから、このまま習慣化させれば健康的な生活を送れる体になれるじゃないか! と思ったのに。 それは無理で。今も頑張ってはいるものの「12時台に寝る」というのが精一杯。
◉アホのように天気をチェック:あの時期は本当に天気が不安定で、大会2日前くらいまで「当日は間違いなく雨」という予報が続いていて。 雨に降られながらの42.195kmなんて初心者ランナーには厳しすぎる。でもこればっかりは自分の力ではどうにもならない。そう分かっていても少しでも天気が回復してくれることを期待して一日に何度も天気予報をチェック。あんなに数時間ごとに天気予報をチェックしたことは今までなかったのではないかと・・・。
2.リアルマラソンの醍醐味と初級者のお手本?
こんな感じで、いつもとちょっと違う自分を意識しながら迎えた当日。
ありがたいことに前日までジャージャー降っていた雨も上がり、会場の一部はぬかるみでひどかったけど一般道を走るコースは全く支障がなさそう。
スタート時の空ははまだ厚い雲で覆われていたけど、その後の予報を見るとお昼近くに太陽が顔を出し快晴に。
でもそのあと午後3時頃からは再び雨・・・? これはなんとか3時前にはゴールしたい。
ということは、5時間以内で走ればセーフってことか・・・。
「前半起伏あり、後半ほぼ平坦」というとっても分かりやすいコースのようなので、前半を乗り切れば、あとはなんとか頑張れる・・・はず。 と自分を励まし、絶対オーバーペースにならないぞ!! と思いながら、“いつものペース” で進む。
と、
気がつけばほぼ半分の地点を過ぎ(いや、もちろんかなり疲れてきてはいたけど)、目の前には素晴らしい景色が❣
いや、本当に心が洗われるみごとな風景。
空の青さと、そこに広がるダイナミックな雲たち。
晴れてて本当によかった😭
ここで雨が降ってたらどんなに切なかったことか。
ほかにも途中の不思議なご当地ヒーローさんや熟年アイドル(?)みたいなおばさまたちの踊り、怪獣さんたちの応援👇
あと、走りながらよっぽど録音しようかと思ったけどさすがにそんな余裕はなかった「カエルの大合唱」🐸
一瞬、なにが起こった?と辺りを見回すほどのものすごい音量で、たぶんあれはレンコン畑の横を走っているときだったと思うけど、ケロケロというのでは決してなく、グォグォグォグォ、ゴゴゴゴゴ… いや、もうよく覚えてないけど大迫力の大応援をいただきました(笑) あれはすごかった。誰か録音した人いないんだろうか・・・。
という素晴らしい環境の中、ふと気になってタイムをチェックする度に「1km6分半程度、5kmで35分程度」というざっくりとした目標の、ほぼその通りのペースで走っていた自分にもびっくり。この調子をキープできればその先に見えるのは『制限時間内での完走』‼
そして無事完走し、応援に駆けつけてくれた妹に『完全なラップ刻んで初級者のお手本のような走りだったねぇ』と褒めてもらったのでした(笑)
3.走り終えたあとのあれやこれや
①ゴールして参加賞を受け取り、攣りそうな足をなんとかなだめていた時の空。
天気予報ドンピシャ・・・
②ゴール後にもらったマックの「特別ご招待券」。埼玉からの参加者、かなりいたと思うんだが。 ま、ポテトの[S] 1個でぶつくさ言うつもりもないですが。
③新記録。6万歩超え。でもこれって99,999歩までしか測定できないってことなのか? と初めて気づく。ウルトラマラソンにでも出ない限り、一日で10万歩なんて普通ないと思うから余計な心配だけど。
④翌日はヒリヒリするほどの日焼け。雨の心配ばかりしてたので日焼け止めを塗るなんて発想ゼロだった結果。“痛い日焼け” なんて本当に久しぶりだった・・・。
4.そして、彼らはやっぱりプロ。
「チャリティーアンバサダー」としてこの大会を支えいた有森裕子さんが、スタート後しばらくの間、 参加者と一緒にコースを走りながら周りに声援を送っていました。
私はここにプロの技を見ました。
“自分も走りながら声援をおくる” ・・・それは、まあやろうと思えば、選手同士でも、なんなら部活のマネージャーでもできるかも。
でも、「有森裕子」がそれをやるのはどうか。
あの有森裕子氏ですよ。
彼女がランナーの束の中をススーーッと走って行ったと思ったらくるりとこちらを向いて後ろ歩きで手をパンパンたたきながら
「さぁ!みんな行くよ〜〜〜!!」
と満面の笑みで流れていくランナーたちに声をかける。
前後左右をランナーに囲まれながら前に進む参加者たちは、前方にこちらを向いて笑顔で声をかけてくれる有森裕子が目に入る。
ランナーの中には彼女をマラソンの女神と崇める人もいるだろし
そうじゃなくても憧れの気持ちとか
あるいは、あの有名人がそこにいる!というだけで舞い上がって
吸い寄せられたり、写真を撮ろうと近づいたり、・・・?!
そう、なにを隠そうこの私も「近くに行ったらハイタッチできるかも!」
などと思い(実際、走っている人たちをそういうテンションにしてしまうくらい彼女の声の張りとそのタイミングは素晴らしかった…と私には思えた)
人の波の間を縫うようにしてじわじわと彼女に近づいて行ってしまいました。(今思えばお恥ずかしい話である💦)
そして、あともう少しで彼女の目の前あたりに行く(彼女は後ろ歩きで声援を送っているので)となったあたりで、満面の笑みのままふっと視線をそらした有森裕子チャリティーアンバサダー。
その絶妙さに一瞬で色々なことを悟りました。
そうじゃん。
こんなところで誰かが有森裕子とハイタッチなんかしちゃったら、
え?じゃ、私も・・・ と急に進路を変えてこっちに向かってくる人もいるかもしれない。
それってよく考えたら(いや、普通に考えるだけで)かなり迷惑なことに違いない。
私が何かの意思を持って自分に近づいていることを察した彼女は、すっと視線を外すことで私とのタイミングを微妙にずらした・・・ランナーが次々に走っていくこの流れを決して滞らせないために。
プロだ・・・。
きっとこんなことはもう何度も経験してきて、その過程で培われた技なのでしょうが、
私はいたく感動してしまいました。
そして、もうひとり。
前回の川越ハーフマラソンで再会(笑)した川内優輝選手、
今回はご本人ではなくそっくりさんの「M高史さん」がゲストランナーなのね…と思っていたら
大会の翌日になって、なんと「10マイル」(約16km)のレースに出ていたことを知り
しかも、その翌週 (‼) に走った『ロンドンマラソン』では、世界の主要6大会を全て完走したということで「Six Star Finishers」Get。
そのあとも5月に入ってすぐの『バンクーバーマラソン』で優勝したとか。
もちろんその後も文字通り超人的なペースで走り続けているようで・・・、
いやー、以前からすごいとは思っていたけど、本当にすごい。
そして、そんなすごい人たちと1つの同じ大会に参加して、同じコースを走ることができるマラソンってのも、またユニークなスポーツだな、と改めて思った『かすみがうらマラソン』でした。
長々と書いてしまった。
でも、おかげさまで (笑)33年ぶりのリベンジは無事成功し
22歳だった自分に勝った!とほくそ笑んだ55歳の私は
本日めでたく(?) 56歳になりました。
今日はこれから有明ドームで小田和正コンサート♬
佳き1年のスタートとなりますように✨