やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

ふと気がつくとさらりと卒業… そう思うのは親ばかり? #N高

3月最後の日曜日、3月26日は娘が通ったN高卒業式でした。

 

「ネットの高校」という大きな看板を掲げてN高が開校したのは2016年。

VRのゴーグルを付けて入学式に出ている生徒たちの姿をネットで見た時は

日本でもここまで思い切った学校が登場するようになったのか〜・・・と全くの “外野”気分でそしてある意味“野次馬”に近い感覚で見ていたのですが、

まさかその学校に自分の子どもがお世話になるとは(笑)

 

娘がN高生としてこの3年間を過ごしたので

自分も3年間「N高生の母」をしていたはずなんだけど

 

そして、今日が3年間お世話になった学校とのお別れの日なんだけど、

 

こんなこと言っていいのかわからないけど

“実感”が・・・ない。

あまりにも、ない。

 

これが、卒業式の日の素直な気持ちでした。

 

 

まあ、やっぱり心のどこかに

卒業式

制服の生徒たち

体育館にみんなで並んで

卒業証書をもらって

教室で先生の「最後のお話」とか聞いちゃって

みんなで写真撮りあって

黒板に『バイバイ!また会おう!』とか書いちゃったりして

・・・

みたいなのが どうしてもあったりするようで

 

自宅で

学校からメールで送られてきているURL開いて

パソコン画面に映るリアル卒業式の配信映像を見ながらの「参加(出席)」って・・・。

 

でもみんなの「参加してます感」はありありで、盛大な花火とともに始まった卒業式の生中継画面には、右から左へ常に視聴者のコメントが流れていって。

 

これが今の時代の卒業式かぁ〜・・・

と思うと同時に

いやいや、facebookなんかを見る限り

『校門の前で写真』みたいな自分の記憶の中にあるあのタイプの卒業式もまだあっちこっちで行われているはず。

っていうか、数としてはそっちの方が多いよね?

 

こどもの卒業式に参列して、自分のその頃のことを思い出す

とか

そういう経験ができている人も多いんだろうと思いながら

そういうのがちょっとうらやましいと思う気持ちもあるけれど

 

でも

この3年間、自分のペースでしっかり勉強を続けてきた娘を

本当に偉いなぁ・・・と思う気持ちと

そんな彼女の高校生活の締めくくりの場に一緒に居られて良かった、と思う気持ちが自分の中にあったのは確かで・・・

 

そんな卒業式でした。

 

🎓🎓🎓

 この卒業式のようすはYoutubeなどでどなたでも見られるようになっています。

nnn.ed.jp

 

 

 

 卒業式当日、娘と私は正装(スーツ姿)でパソコンの前に座りました。

「自宅で卒業式」でも少しは気分が盛り上がるんじゃない?という思いと、

ちょうど一週間ほどあとに大学の入学式があるので、その練習も兼ねて…。

 

ま、多少の緊張感はあった、“かも” という程度でしたが(笑)。

 

Youtubeニコニコ生放送でも配信されていた卒業式は

メイン会場となっている新潟県のゆるきゃらマスコット『トッキッキ』が登場したり、

地元出身の大物歌手(!)が登場したりと

びっくりするくらい自由奔放な構成、演出になっていて

最後には映画のエンドロールよろしく全国の卒業生全員の名前が画面に流れ・・・(この名前の部分は未公開)

 

約2時間の生中継は終了。

 

高校の卒業式、終了。

 

これで、高校を卒業。

 

う〜〜〜〜ん

そういうものなのかー。

こういうのも「有り」、なんだよね?

 

※※※

 

 

この実感の湧かなさの理由は

娘の高校の卒業式が、娘と私の2人だけで完結している”という感覚のせいだったんだ…と気づいたのは、その数日後でした。

 

いや、家で2人でパソコンに向かっていたんだから「(ふたり)ぼっち感」があって当然だけど、

あの日、同じ瞬間に卒業を迎えた何千という生徒とその親たちの中に

知り合いはみごとに一人もいなかった、ということに気づいた時の衝撃は

結構大きかったかも。

 

高校になるとそんなもん 〜子どもの友だち関係までは知らない親も多い〜 かもしれないけど、

 

その昔、子どもも親も先生も、みんなで卒業を祝い、喜び、泣いたり笑ったりした記憶がふっと蘇り、

 

こういう「卒業」もあるんだ・・・

でも、それにしてもあっさり、というか なんというか・・・。

 

 

 などと感傷に浸る間もなく、今度は娘の引越し準備。

4月からの新生活では、高校生活とは違って「毎日、人に会う生活」になるはずの娘。

色々刺激を受けて楽しい学生生活を送ってほしいと思います。

 

 そして、娘が家を出るということで4月は私にとってもある意味新生活のスタート。

私自身も、今までよりは「人に会う生活」をしていきたいな、と思う桜の季節です。