ほぼ1年前からもう何度も繰り返されている「特に予定のない日曜日」だった昨日、
テレビをつけたら、画面いっぱいのランナーの姿。
「今日、マラソンあったんだっけ?」と画面の端に目をやると びわ湖毎日マラソン。
おぉ!びわ湖??
びわ湖もいいよなぁ〜〜・・・
去年の夏に『オンライン・マラソン』なるものを知ってから
東北の各地方、北海道、長野の駒ヶ根、おきなわ、それにまだ見ぬ伊勢志摩エリアなどあちこちを身近に感じ、図々しいけど実際に走りに行ったような気分にも “ちょっと” なったり、あるいはプチお里帰り気分を味わったりしているのですが(笑)
完走後に届く「参加賞」〜ご当地食品など〜 を手にするたびに
あぁ、いつかはリアルでこのコースを走ってみたいなぁ… などと、やはり思うわけで。
※オンライン・マラソンの中には、毎年全国各地で実際に行われているマラソン大会がベースになっているのが多いので(そして私は敢えてそういうのを選んで参加しているので)実際のコースを地図や動画で見ることができてそれもまた楽しい。
なので、
日本一のびわ湖の周りを走るマラソン!
そういうものいいなぁ
いつか機会があったら・・・
な〜んて妄想が広がりかけたのですが、
レースの解説者さんのお話で
この『びわ湖毎日マラソン』は今年でなくなってしまう(来年からは大阪マラソンと統合される)と言うことを初めて知って軽いショック。
でも、実はそういう次元のお話でもなく、
そもそもこの大会は「男子マラソンレース」で
“オリンピックや世界選手権レベルの代表選考を兼ねた参加資格がめちゃくちゃ厳しい大会”ということや
なので、“市民ランナーも大勢参加できるようなイマドキのイベント的要素の強いレースではなく、昔気質の真剣勝負エリート・レース”
ということも初めて知って
妄想を広げることなく、おとなしく応援に徹することにしました。
そんな今回のびわ湖毎日マラソンで、日本人選手としては初の2時間4分台が出た、というのはもう皆さんご存知のことと思いますが、
ぶっちぎりの強さを見せた鈴木健吾選手は当然のこととして
私の印象に深く残ったのは下村さんと川内選手。
下村さん(=下村悟選手)はメディアでもかなり取り上げられていたようですが
この『びわ湖毎日マラソン』の最多出場選手。
地元出身で普段は普通に仕事している一般人(という言い方が正しいかは分かりませんがレース解説者もアナウンサーも「下村さん」と “さん付け” で呼んでいました)
今回がなんと18回目の参加・・・参加資格がかなり厳しいというこの大会に18回も出続けているってすごくない?
と思ってその参加資格を調べてみたら
過去2年以内に
- マラソン: 2時間30分以内
- ハーフマラソン: 1時間10分以内
・・・・って、全然普通じゃないレベル💦
いや、これが参加資格の一部・・・って、笑ってしまう。
この記録を18年間もキープ??
すごすぎる。
その下村さんは、2時間29分台でゴールして
300位。
2時間半切る人が300人以上…って、なんという怪物レース💦
そんな世界に18年も・・・・
そして、その思い出の詰まった大会でのラスト・ラン。
どれだけの想いがこみ上げてきたことでしょう。
あぁ・・・すごい人がいるもんだ。
そしてもうひとりが川内優輝選手。
そう、8年前にエジプトで一緒のコースを走った・・・
というのは話を大きくしすぎです。すみませんm(_ _)m💦
2013年のルクソール・マラソン(エジプト国際マラソン)
あの“パスポート”のときの…というと思い出す人も多いかと思いますが
もう8年前になるんですねえ。
この時に、彼のものすごい走りを目の前で見たり、一緒に写真を撮ってもらったりしたので、
こういうのがあるとやっぱりいつまでもとても身近に感じてしまいます。
で、この川内選手
前半は上位グループには姿が見えず、
それが鈴木健吾選手の日本新でゴールして、まだみんな興奮状態の時に
10位でゴール!
えぇ? いつの間に??
という感じだったので、あとでレース記録を見てみたら
折り返し点を過ぎたあたりでも上位25位に入っておらず
30キロ過ぎに22位
35キロで14位
40キロで9位・・・
さすがベテラン。
伊達にギネス記録は持ってない! となんだかものすごく嬉しくなってしまいました。
「マラソン2時間20分以内における最多完走数|Most marathons completed under 2 hours 20 minutes」ということで2018年にギネスの世界記録を達成。
今現在「2時間20分以内での完走レース」はすでに100レース超え😳
そして今回の2時間7分台という記録も、実に8年ぶりの自己ベスト更新だとか。
ん? 8年前ってことはルクソール・マラソンの年?
と思って調べたら、なんとルクソール・マラソンの2ヶ月後だったようで。
2013年は、当時「市民ランナー」として独自路線を激走していた川内選手の、特に勢いに乗っている時期だったんだなぁ。
と、70年以上続いた歴史に幕を下ろすこととなったびわ湖毎日マラソンの素晴らしいレースを見ながら、あれこれ思ったり思い出したりしたのでした。
そして、ここまでしっかりとしたレースが(感染対策を行いながらも)実施できている、という事実がある以上、
やっぱりオリンピックは無理じゃない?
なんてことは・・・
言えないよなぁ
っていうか、言いたくないよなぁ・・・
と思っている今日このごろです。