ここ数日で、世の中ずいぶん大きく動いていますね。
数日前からまさに「刻々と」という感じで周りの空気感が変わってきましたが、
個人的には
2月24日(月)の『マハティール首相辞任』のニュースが「日替わり衝撃ニュース」の始まりでした。
2年前に当時92歳のマハティール氏がマレーシアの首相に返り咲いたときもそれはそれは驚きましたが、その2年後のこの時期にまさかの辞任??だって自分が取り組むていた『ビジョン2020』の、 、は新型コロナウィルスのニュース一色だった日々に大きなインパクト。(なにやらまた復帰説も聞こえてきているようですが)
そしてその翌日2月25日(火)の夜に
『ムバラク元大統領死去』
私たち家族にエジプトからの二度の避難帰国を体験させてくれた張本人、と言っても過言ではない人。
久々に聞くその名前に、うわ〜〜 ・・・っとお腹の中から何かがぐぐって上がってくるようななんとも言えない感じがして、そろそろ起きる頃かな?という夫(カナダのエドモントンとは16時間の時差があるので)に《ムバラク元大統領亡くなったってね〜〜〜》とメッセージを送っておいたら、ややしばらくしてから返事。
見ると、ムバラクのことには触れず、
《来週の一時帰国なくなりました》・・・
もちろん、今回の 『新型コロナウィルス』の影響。
来年インドに赴任する夫の派遣前研修。
3月上旬に国内の研修センターで約一週間の日程で行われる予定でしたが、
いや、研修は予定通り行われるそうですが、
海外在住の対象者は今回は参加しないことに。(一部オンラインの参加もあるようですが)
まぁ現状では、研修に参加したとしても、その後、自分の赴任国(夫の場合はカナダ)に帰れない、入国させてもらえない・・・? ということも本気で心配しなければならないので致し方ない決定だとは思います。
思いますけど〜、
研修参加のための一時帰国がなくなった、ということは、
その時期に夫と一緒に帰ってきて、ほんの一週間弱だけど久しぶりに埼玉のこの家で寝食をともにする予定だった草太の帰国もなくなった、というわけで。
まあ、ここに一緒にいたときは、色々と・・・あれこれトラブルもありましたが(だから日本ではなくカナダで暮らすことになったんですが)
でも、かれこれ4ヶ月も離れて暮らしていると、
「今度帰ってきたら、あれ食べさせてあげよう」などと、ちょっとしたワクワク感(健全な親心?)も出てきたりするわけで。
でもそれも、本帰国の4月末までお預け。
来週一緒に行く予定だった歯医者の予約も草太の分はキャンセルしなくちゃ、などと思っていた翌日の2月26日(水)
『第3回 定期演奏会の延期が決定』😭😭😭
今度の日曜日(3/1)に予定されていた〈ソート・エル・ワルド〉(アラビア語で「花の声」:カイロで活動していた日本人コーラスグループが母体)の演奏会も、ここ数日の急激な流れの中で延期を決定。
カイロから帰国したメンバーが、今度は東京を中心に、日本でも活動を開始してから三度目の定期演奏会。もちろん私が参加するのは初めて。今まではハンガリーやカナダからの一時帰国のときに飛び入りで練習に参加させてもらうだけだったけど、今回は継続的に練習に参加することができ、ステージ用のドレスまであつらえて、そして本番まであと数日、というところでした。
でも、延期だから。中止じゃないから。まだチャンスはあるから…と、なんとか気持ちをもり立てていたその翌日の
2月27日(木) 安倍首相の
『全小中高校の臨時休校要請』
ついにキターーーー・・・!
って、つまり、全国の子どもたちみんなが学校に行かずに家で勉強?
みーんなホームスクーリング?
だったら我が家にはあまり影響はなさそうな話・・・と思いきや。
N中等部の秋葉原キャンパスに週1回通っている現在中3のみどりは、
結局このまま、せっかくN中で仲良くなった友だちともう会う機会もないまま卒業、というパターン。
ただでさえ、週に1回しか会えない友だち。でも今週の授業は今の状況を鑑みての「オンライン授業」となったのでキャンパスへは登校せず。来週も引き続きオンライン授業を行うとの連絡あり。
卒業式に関しては予定通り行う予定というメールが届いているけれど、それも2日前のことなので今後どうなることやら。
「卒業式」できないの?
卒業までの大切な時間を、みんなと一緒に過ごすことができないの?
・・・・と、いったい何人の人が泣くに泣けない思いで昨日今日を過ごしているんだろう、と思うと胸の奥がぎゅ〜〜〜っとします。
うん、わかる、わかる、その気持ち。
でも。
こうして衝撃ニュースが次々と流れて来る中で、確かにびっくりしたり、え〜?とか言いつつも、実は心のどこかで「あるんだよね、こういうことって」と思っていて。
例えば4年前のブダペスト日本人学校。
直前に学校内で大流行したインフルエンザのために、在校生の半分以上が欠席、卒業生も一人出席できない状態で行われた開校以来初めての会場スカスカの卒業式。
そのあとの学校閉鎖。年度いっぱいで帰国してしまう友だちもいる日本人学校で、最後の最後がインフルエンザとの闘いになってしまったこと。
そして最後が尻切れトンボといえば、もうこれをおいては語れない、2013年7月のエジプトからの帰国。例の「アラブの春」のあの時期。日本人学校は6月末からの臨時休校となり、そのまま情勢が悪化し、我が家は夫の所属先の指示で退避帰国(二度目の!)の準備。子どもたちは学校の友だちにさよならも言えず、私も今まで一緒に過ごしてきた友人たち誰一人とも会うことなく、ひたすら荷造りをして(人生初の2晩徹夜)そしてそのまま7月9日に出国。
いろんなものがブチン!と「強制終了」状態。
そんなことありえないでしょう!?? のオンパレード。
で、気がついたら帰国していた、というあの記憶がこういうときに蘇ってくるようで
楽しみにしていた家族の一時帰国がなくなっても
本当にその日に向けてがんばっていたコンサート(定期公演)が延期になっても
我が子の中学校生活が尻切れトンボのようになってしまっても
「あるんだよねー、こういうことって。」
と、ふと思う。
というか、思ってしまう。
でも、その一方で
「このまま春休みなんてありえない!」とか
「無理!私たちの大事な時間を返せ!!」とか
どうしても思ってしまう子どもたちや先生方の気持ちもすごくよく分かる。
そして、
テレビの取材を受け、とても動揺しているという先生方や、目に涙を浮かべている先生なんかを見ると
明けない夜はない!がんばれ!!
と応援しつつ、でも
絶対に無理なことって意外と少ないんですよ(自分が無理と思っても回り続ける世の中に巻き込まれていくので・・・)
などと言ってあげたくなる。
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とにかく、今が正念場とあちこちで言われていますが、
敵が目に見えないもので、それへの決定的な対抗策が見つかっていない以上、かなり無理をしないと私たちには勝ち目はないのかもしれません。
もうひとりひとりが
ウィルスに対しては徹底的に自己防衛❢
それ以外の色々なことについては、「できること」「できないこと」を冷静に見極めて限られた状況下でも上手に処理していけるようお互い頑張りましょう。
この機会に、オンライン化など今後必要だと思いつつなかなか一歩踏み出せなかったものに目を向けて、思い切って新しいスタイルに挑戦、作業の効率化を図り本気の「働き方改革」をめざす、というのもいいかもしれませんよね。(あくまでも前向きに、前向きに···😁)
大丈夫、きっとまた前のような落ち着いた生活に戻れるから
そう信じながら、私はしばらくは大人しく、でも慎重に
そして、
こんな状況下だからこそ働かざるを得ない方々への感謝の気持ちを忘れずに生活していこうと思っています。
さて、明日は大事な日だし。
そろそろ寝ようかな。