やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

2019年 それぞれの 4月1日 〜ありがとう平和な日本、そして湾岸署!?〜

 新しい時代へのカウントダウンが始まろうとしている4月の半ば。

世の中すっかり「受け入れ体制OK」という感じになってきて、ごく当たり前のように間もなくやってくる【令和】の時代に移行しようとしている・・・ように見えますが、

でも、ほんの2週間ほど前は大騒ぎでしたよね。

 

 あの日は4月1日。

新元号発表の日を『エイプリルフール』にあてるなんて政府もなかなかチャレンジング・・・と思ったものでしたが、ここ数年かなりパワーアップしている『エイプリルフール』もさすがに今年は自粛気味だったようで(笑)

 

 さて、あの日のあの瞬間、私は子どもたちと一緒に銀座から豊洲に向かうバスの中にいました。

 

なぜ豊洲に・・・?

兵庫県某市から東京に遊びに来ていたMファミリーとランチをするため。

 

なぜ銀座からバス・・・?

その他の交通手段で豊洲に向かうと、新元号が発表されるという午前11時半ごろは地下鉄乗車中になりそうだったから。

 

 いつでもどこでもライブ映像を楽しめるこの時代に、日本国内で新元号発表という瞬間に立ち会えることになったのだから、やっぱり見たいよね、首相官邸からのライブ配信

 で、生配信を確実に見るためには、地下にいるより地上にいたほうがいいんじゃない・・・?ということで、数あるルートの中から地下鉄ではなくバスを選んだんですが、どうも最近は格安SIMでも地下でのデータ通信、問題なく使えるんですね。

ま、結果オーライですけど。

 

ということで、めったに降り立つことのない銀座から都バスに乗り、

 

揺れるバスの中で(意外に混んでいて座れなかった)スマホとにらめっこ。

そして、

揺れるバスの中で、初めて目にした【令和】の文字。その音。

 

その時の1枚がこちら。

(首相官邸からのライブ配信映像)

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 この時の視聴者数、なんと21万人。

 

 すげーーーーー・・・と思いつつ、ちょっとしたイベント参加気分になり、妙な高揚感に包まれた豊洲への道のりだったのですが、

 

 その後(新元号発表の2〜3日後くらいまで)のあまりのお祭り騒ぎには、ちょっとついていけない・・・💦 と思ってしまいました。 

 

 なんというか、あそこまではしゃぎすぎなくてもいいんじゃない? なんかみんな踊らされてない?  

 便乗商品の嵐もすごかったし、みんなが一斉に同じこと、場所、形・・・に飛び付くさまばかりがテレビに映し出されている気がして

 

平和な日本の明るい未来に希望いっぱい、夢いっぱい・・・ いきなり世の中そういう流れになってない?

 

 と、(それ自体は決して悪いことではないんだろうけど)自分の熱が スーーーーーッと冷めていくのを感じたんですよね。 どうしてなんでしょ?

 

 もちろん自分の国が平和であるということはありがたいことなんですけど、はい。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 

4月1日に話を戻して

 

 豊洲市場で無事Mファミリーと合流し、美味しい海鮮ランチを食べたあと、私たちが向かったのが、そこからほど近いところにある【湾岸署】。 

 

 なぜ、この時期に【湾岸署】

 

 話せば長くなりますが、サクッと説明すると

 

「カバンが届いていますよ。」と湾岸署から電話があったから。

 

 その “届いているカバン”  というのは、先月初めに草太が失くしたカバン。

 

 でも、草太に言わせると、それは “盗まれたカバン”。

 

 もう少し正確に言うと、置き忘れたのに気づいてすぐに取りに行ったのに、もうそこには無かったカバン

 

 そう。

 3月7日のあの日、

 ファストフード店『ウェンディーズ』でランチをしたあと、なぜか手ぶらでその店を出てしまい、駅に向かってややしばらく歩いたあとカバンがないことに気づいて慌てて走って店へ戻った草太。

 

 走る草太のあとを追いかけながらも、「大丈夫だよ、ここ、日本だし。」と本気で思い、一刻も早く店に戻らねば、なんて全く思っていなかったのはこの私。

 

 なので、

 

 店にカバンは見当たらず、

 店員さんに聞いても「落とし物は届いていない」と言われたときの衝撃はかなり大きく・・・。

 

 あの短い間(時間にして10〜15分)にカバンは消え、店にも届いていない、

 

 それって誰かに持って行かれたとしか考えられなくない??

 

 

 でもマジですか?

ここ、日本だよね?? 

 

と、全く想定外の結果に、心臓がバコバコしてしまったのですが、

 

お小遣い入りの財布、パスモ(PASMO)、そして電子書籍などが入った大切なそのカバンを失くしてしまった草太ももちろん大ショックで。

 

 その日の夜、もう一度、閉店間際に『ウェンディーズ』に電話をしてみたけど、やっぱり忘れもの・拾得物についての引き継ぎもないということで、完全に店の外に持ち去られたことが確定。

 こりゃもう諦めるしかない・・・と思っても、やっぱり「ここは日本なのに・・・」という悔しい思い、残念な気持ちが消えず。

 

 最近は花粉症のせいで「もう日本イヤ!」となり始めている草太は、今回の件で今度は「日本人不信」になりかけてるし。

 

だから

その後3週間も経ってからいきなり自宅に【湾岸署】から👆という電話がかかってきたときは、もう本当に信じられない気持ちでした。

 

 なんと草太のカバンは、3月7日の午後3時過ぎ、つまり私たちがその店を出た数十分後に、『ウェンディーズ』が入っている建物などこのあたりの商業施設を管理しているビルの管理室に届けられていたそうです。

 管理室でしばらく保管されたあと(持ち主が現れる気配も、届けが出されたという情報もないので)近くの警察署=湾岸署に届けられ、ここでやっとカバンの中にあったPASMOの情報をチェック。埼玉県内のこの家まで電話で連絡をしてくれた、ということでした。

 いやはや。

ビルの管理室・・・そっちに届けてくださってたんですか・・・

 

しかも電話で確認した限り、財布もPASMOも電子書籍も耳栓もイヤホンも全て無事。

 

やっぱり日本、平和。ヽ(^。^)ノ

 

 

 4月9日までここに保管してもらえるというそのカバンを、なぜかわざわざ兵庫県から遊びに来ているMファミリーと一緒に取りに行くことにしたのですが、そこが【湾岸署】なだけに、大人たちのほうが妙にワクワク。

 

さすがに今の中学生たちは知らないでしょうからね。『踊る大捜査線』。

 

 ゆりかもめの窓からその姿が見えたときは「おぉぉ!これが湾岸署!?」と思わずパチリ。

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小雨の中、【湾岸署】の前で信号待ちをする我が子までも、ついパチリ。 

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 でも、その正面玄関の前に立っても、「おぉ!まさにここがあの湾岸署!」・・・という気持ちがどうも湧いてこない、と思ったら、ここはあのドラマの舞台とは無関係だそうですね。

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 ここの前でみんなで記念撮影しちゃったんですけど・・・・

なんか、すでに恥ずかしい💦

 

 

そんな2019年の4月1日。 

 

 結局、カバンを管理室に届けてくれた親切なその人は、名前も告げずに去って行ったそうでお礼を言うこともできず・・・。

(”盗まれた“ などと思ってしまったことも申し訳なく思いますよ、ホント)

 

 

あぁ、でも盗まれたんじゃなくて本当によかった。

 

いろいろあるけど、やっぱり平和なんだよ、日本は。きっと。

 

だから【令和】でもあれだけ盛り上がれるのかも。

 

日本という国の治安の良さを改めて実感できた、そんな4月1日でもありました。

 

次の時代も、平和で穏やかな時代であってほしいですね。

 

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