やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

カナダで(も)車なし生活 〜その1〜 無料【パーク・バス】は我らの味方

 
 海外で駐在生活をしていて、しかも子連れの家族生活をしているのに、車を持っていない・日常的な移動手段として自家用車を利用していない、というと珍しく思われることが多いです。

 今まで住んだ国の中では、自分で運転するのが一般的なところもあれば、基本、運転手を雇って自分ではハンドルを握らないのが一般的なところもありました。


 そんな中、我が家が「車あり生活」をしたのはモンゴルと日本国内の川越市のみ。

 だいたいどこの国でも周りには「自家用車生活」をしている人が多い中、日常生活も休暇の旅行の時もいつも公共の交通機関を利用していた我が家ですが、さすがにここ、カナダでも「車を持たない生活をしている」と言うとまず間違いなく驚かれます。

 カナダ・・・広いですからね。

 面積は日本の26…って、やっぱり大きい。


 私たちが住んでいるアルバータ州だけでも(エドモントンはこのアルバータ州の州都)、実は日本より広いという・・・地図で見るとすぐ隣に見えるカルガリーも300キロ近く離れているので車ですっ飛ばしても3時間以上かかる・・・。

 とにかく広い。


 なので、毎日の生活ではそれほど不便を感じなくても(さすが先進国カナダ。バスもLRTもかなりちゃんと走ってくれます)、いざ、ちょっとした旅行となると何かと面倒くさいことが多いです。

 
 まず、バスのルートを調べて事前にチケットを買っておくというステップを踏まないとまずどこへも行けない。(・・・これを面倒くさがってはいけないのか?💦)
 
 そして、どうしても時間がかかる。

 特に国立公園などへは、もう車で行くことが暗黙の了解になっているようなところもあり、例えば車でなら5〜6時間で行けるバンフ(カナディアンロッキーにあるバンフ国立公園の中心の街)へも、バスだと途中のカルガリーで乗り換えがあって、なんだかんだで倍の時間がかかる。


 これじゃ、ついつい出不精になってしまってもしょうがない・・・?


 と思っていたら。


 ありました。

 車はないけど、気軽に国立公園に遊びに行きたーーーい❣という人のためのスペシャルなサービス

 その名も【パーク・バス】(PARKBUS)。


 エドモントンから一番近いところにある国立公園『エルク・アイランド国立公園』までの無料シャトルバスがあったのです。


 そう・・・なんと無料❢


 これは素晴らしい! ということで、9月8日(土)、このバスを利用してエドモントンから東へ50キロほどのところにある『エルク・アイランド国立公園』へ行ってみました。

※次の週がなんと今シーズン最後の運行でしたが、最終運行日の9月15日(土)には雪&みぞれが降ったエドモントン。8日に行っておいてホントよかった・・・・
 


 さて9月8日(土) 午前8時過ぎ。
市内の所定の場所へ行くと、こんな可愛らしいバスが私たちを待っていてくれました。


 このバス、『エルク・アイランド号』になる前は、市内のあちこちを走るスクールバスだったらしいです。



 この日のバスはほぼ満席。
 
 学生さんらしいグループや年配のご夫婦も目につきましたが、我が家のような「家族連れ」はやっぱり多くなかったかな。

 添乗員さんは「バーク・バス・アンバサダー」(PARKBUS Ambassador)と名乗っていました。ボランティアとしてこのシャトルバスの運行に関わっているという彼女は、このシャトルバスサービスの運営母体について、これから行く『エルク・アイランド国立公園』の魅力についてサラッと話してくれました。
 

 エドモントン市内から50キロほどしか離れていないけれど、バイソン、エルク、ムース、ビーバー・・・・と、これまでほとんどご縁のなかったような名前の動物たちがたくさんいるという国立公園。

 これは楽しみ・・・・



 バスが出発してから1時間もしないうちに公園敷地内に。
 
 そしてまずは「バイソン・ループ」をひと回り。

 
 バイソンの群れが移動するルート、ということなのか、この「バイソン・ループ」はつまり「バイソンに会える場所」らしいんだけど・・・

 実は「バイソン」と聞いても、にわかにはその姿が思い描けないくらい馴染みがなく、最初は「バッファロー」との違いもよくわからん・・・という感じだったのですが、

いた!


いるいる!


たくさんいる!


親子(たぶん)もいる!


バスも徐行運転しかできず。


そして、ここまでアップでしっかり見れたので、
もうバイソンとバッファローを混同することはない、と自信もついたぞっと。


 この「バイソン・ループ」、いつでもこんなにたくさんのバイソンに会えるのか、この日はたまたま運が良かったのか分かりませんが、でも毎週ここに通っているこの【パーク・バス】に乗っていたから、ポイントを外すことなく公園内を移動することができた、と言えるのかもしれません。


 その後、10時少し前に公園内の大きな湖のそばでバスを降り、パークレンジャーさん(←この人もパーク・バス・アンバサダー?)から公園内での過ごし方〜散策路でバイソンに遭遇したらどうするかなど〜についてのお話を聞いて、あとは15:30の帰りのバス時間まで自由行動


 気持ち寒め・・・というか、時々小雨をぱらつかせながらも、なんとか頑張ってくれているお天気の中、公園内の地図に従って散策開始。


 9月の上旬だけど、景色はすっかり秋。


[ここから先はバイソンがいるので気をつけて進んでください]というエリア。

もちろん<通行禁止>という意味ではありません。


中へずずーーーい、っと進んで行くと 

これってビーバーの家?
でも、こんなに水が濁っているところに住んでるの?

・・・・結局、真相は分からず。



こんなにきれいな景色はたくさんあったけど、
自分の足で歩いてみても、全く動物たちとは出会えず。
(いつも見ているリスしか出てきてくれない)


と思っていたら

公園内の駐車場に1頭のバイソンが。

写真に写っている二人、かなり至近距離まで行って一緒に写真撮ってたけど
あそこまで近づくのはやっぱりやばかったんじゃないだろうか・・・。


 あちこちにBBQスポットもあり、

 湖ではカヌーも楽しめて、(でもこの日はちょっと寒い感じで子どもたちも全く乗り気じゃなかったので体験せず)


 ここぞ、という眺めの場所はこんな可愛らしい「レッド・チェア・ポイント」となっていて、


夏の気持ちのいい時期にぜひもう一度来たいものだ・・・と思った『エルク・アイランド国立公園』でした。


 そうそう。

 エドモントンあたりの人は、オーロラを見たかったらここに来る・・とも聞きました。
 街の灯りも全く届かず、みごとなオーロラが見えることも多いそうで・・・
 (厳寒の時期にはるばるイエローナイフまで行った私たちって💦)

 もっとも冬の時期は、この【パーク・バス】は運行していないようですが。


 尚、【パーク・バス】はエドモントン以外でも運行されているようですが、すべてが無料ではないようです。




 ということで、今回私たちが利用したエドモントン発着の【パーク・バス】

 ◎運行期間:夏季シーズンの毎週土曜日:7月28日(土)〜9月15日(土) つまり年8回のみ!
 ◎スケジュール:8:30am市内の所定の場所出発、15:30pm国立公園出発
 ◎所要時間:約1時間(「バイソン・ループ」をゆっくりひと回りする時間含む。)
 ◎料金:無料(オンラインで申し込み可)

 こんな感じでしたが、来シーズンについてはぜひこちらでご確認ください。


 以上、今回は 車なしでもこんなに楽しめる❢という嬉しい内容で 〜その1〜 は終了。

 そして 〜その2〜につづく。