やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

春待つカナダで夢をかなえる・・・?

 
 むかしむかし・・・・と言っても、ほんの30年ほど前ですが、

 とある青年(都内の大学に通う大学生)がカナダにやってきました。

 彼が持っていたのは「ワーキングホリデー・ビザ」

 オーストラリアニュージーランドに続いて、カナダが日本とワーキングホリデー制度の取り決めを交わしたのが1986年なので、まだ「カナダへのワーキングホリデー」というものが始まったばかりの時期でした。

 そして彼が目指したのは、日本人によく知られているバンクーバーでもトロントでもなく、ロッキー山脈に広がるバンフ国立公園内の小さな街「バンフ」
 👉・・・と聞いて「あぁ、あのドラマ『ライスカレー』の舞台の?」と思ったアナタ。ほぼ同世代ですねww

 ここで大胆にも、その当時で創業100年を迎えていたバンフ・スプリングス・ホテルで働く、という1年間のワーキングホリデー生活をスタートさせたのです。


 最初はレストランの厨房での皿洗い
 その後は、ホテル内のいくつかのレストランでウェイター


 大自然の中にたたずむ高級ホテルで優雅なひとときを過ごす人たちを接客しながら、その青年は思ったそうです。

「いつかこのホテルに客として泊まりに来てやる!」


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 ということで、

 春まだ遠い3月の終わり。

 たぶん、村上家史上 “最も高級なホテル” への滞在が実現しました。



 実は、ハンガリーの次の赴任地としてカナダのエドモントンへの内定通知が届いた直後にも私は『バンフ・スプリングス・ホテル』の空き状況をチェックしていました。


 今まで何度か夫から聞いていたカナダの高級ホテル。

 ワーキングホリデーで働いたホテルにいつか家族で泊まりに行こう!
 そう話していたホテルがある国に、もしかしたらこれから住むことになるかもしれないなんて・・・

 いや、もしそうなったら絶対に任期中に行くべきでしょ。
 それも、「任期最後のクリスマスに・・・」とか、そういうもったいぶった計画の立て方はダメ。
 人生いつどこで何があるかわからないんだから。
 最後のお楽しみに・・・なんて取っておいたら(例えば突然の退避帰国とかで)結局行けなくなっちゃうかもしれないし。

 などと考え(「退避帰国」はあくまでも例です)、とりあえず予定通りであれば「カナダのエドモントン」に赴任しているであろう2017年のクリスマス〜年末にかけての時期をチェック!

 
 が、 あっさり満室

 さすが老舗高級ホテル
 
「一生に一度のことになるだろうから、この際思いっきり贅沢に」などと思ったのですが、クリスマス少し前の時期から年明けまでは1年以上先の時期でも空室ゼロでした。
 

 と、こんなこともあったので、時期には特にはこだわらず、とにかくチャンスがあったら予約を試みよう、と心に決めて昨年5月エドモントンへ。

 
 そして昨年末に
『アルバータ州在住者限定40%ディスカウント』というのを見つけて予約。

 このイースター休みに、夫の若き日の夢がついに実現したのでした。



 エドモントンからバンフに向かったのは3月31日

日本ではあちこちで桜の花が咲き乱れていた頃のようですが、こちらはまだ雪深く・・・

去年の10月に行ったときとはまた違う美しい「冬景色」を眺めながらバスに揺られること6時間。



 ああ、またこの素晴らしい景色と再会できた!


 バスステーションからホテルまでは徒歩で。 

 思い出を辿りながら(笑)ゆっくりと歩いていくと・・・


 ホテルというより、古城?という建物が登場。



 今年で開業130年というこのホテルは、さすがに歴史が感じられる作りでした。


 この日の日没は8時過ぎでしたが、日が暮れるとこのライトアップ。

 3月末でもクリスマスの雰囲気が味わえるお得な雪国。



 朝食用ホール。

 真ん中に写っている「元青年」は、この場所でもウェイターとして働いたことがある(気がする)・・・と言っていました。


 とにかく広くて大きくて、そして作りが古くて迷路のようなホテル。
 歴史がある分、いろいろな「ウワサ」もあるうようですが、それはまた次回、ということにして・・・。

 今回は、カナダにおける村上家のタスクその1 無事完了! で、めでたし・めでたし。



【記念&証拠の写真】

 きちんと“滞在客”になった元青年の姿。