やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

国歌が流れ、バニーと走る《エドモントン・マラソン》

 
 8月19,20日の2日間に渡って行われた《エドモントン・マラソン》

 2日目の20日(日)、カナダでの初マラソンということで参加しました。
 

“マラソン”といっても、走ったのは10キロ
夫は21キロのハーフ、子どもたちはそれぞれ5キロ

 
 ここに来る前に住んでいたハンガリーは、とにかく「走環境」に恵まれた場所だったので、なんだかんだで年間8回くらいは色んな「走る系のイベント」に参加していたのですが(走距離3キロ弱の『サンタ・ラン』なんかも含めて)、ここエドモントンでも家族そろって無事“マラソン・デビュー”をすることができました。


 でも、ところ変われば・・・で、「プチ・びっくり」「新しい発見」もあったので、覚え書きのつもりで残しておきたいと思います。

※ゼッケン受け渡し所に広げてあった大きな寄せ書き用フラッグ。 
レース当日どこかに掲げてあったのかは確認できず。



1.ゼッケン、すぐにはもらえない?
 初めての参加でも、まず「名前の登録」をして参加レースに「エントリー」というのがオンラインででき、事前に指定の場所でゼッケンが受け取れる、というのはハンガリーのときと同じ。

 ところが、前日の土曜日に夫と一緒にゼッケンを受け取りに行ったところ・・・

 〚ゼッケン受け取りこちら〛という案内にしたがって進んでも、まず目に入るのがランニング・グッズなどを売るスポーツ用品店のブースのみ。その後にスポンサーになっている企業さんのブース(試供品やちょっとしたサービス品の無料配布あり)、ボランティア的な活動をしている団体の広報ブース(5月に参加したウォーキングイベントの主催団体「MS Society of Canada」や、不要になった靴の寄付を募るブースなど)。


そして、やっとその先に〚ゼッケン受け取りカウンター〛が現れる、という「しくみ」。
数々のブースの前を通リ過ぎないと、広いホールの一番奥に設置されている〚ゼッケン受け取りカウンター〛にはたどり着けないようになっていました。


サクッとゼッケンを受け取って、近くでお茶でもして帰ろう・・・なんて話していたのに、


 最初の「お店ブース」でちょっと買い物。スポンサーのブースで缶コーヒーもらったり、バナナもらったり・・・その他、途中で心臓マッサージの体験なんかさせてもらったり。 

あっという間に1時間以上経過。




2.コースは市内中心部の目抜き通り⇒サスカチュワン川に沿った静かなエリア
 こちらが当日のルートマップ

⬆<10キロコース>



⬆<ハーフマラソン・コース>

川に沿った・・・とはちょっと言えないですかね。実際、コースから川が見えることはなかったし。
 途中「あ、橋をわたるんだ❢」と思ったけれど、


下を見たら川ではなくて道路。



 スタート直後に街の中を真っ直ぐに走っていったときは、このまま真っすぐ行ったらその先に川が見えて、その向こうに鎖橋が見えてくるような・・・そんな錯覚にちょっと襲われました。

※当日の気温14〜16℃ 曇り ほぼ無風。走るにはベストという感じのコンディション。


3.10キロのスタートは午前7:30・・・?

 家からスタート地点までは30分程度で行けるのでまだ良かったのですが、それでも7時半スタートってのは早い。
 しかも、この10キロよりも早く、7:00にフルマラソンが、そしてなんと6:00に「マラソン・ウォーク」(42.195kmのウォーキング!)がスタート、というスケジュール。

 そして、がんばって7:30にスタート地点に立ったのに、・・・スタートしないじゃん!!!

 これには結構驚きました。

 スタート時間が近づいても、音楽も鳴らなければランナーの気分を盛り上げるようなノリの良いアナウンスもなし。カウントダウンも始まらない。

 
「・・・さすが列車が8時間も遅れる国だけある」などと思ったのは言うまでもなく。


 そしてスタート予定時刻を10分ほど過ぎた頃に、おもむろにかかった音楽。

 なんとカナダ国歌🍁

 うーーーーーん、そう来たか。

 スタート前に国歌。 (みんなあんまり歌ってなかったけど)


 かなり新鮮な驚き。



4.ペース・メーカー(ペース・キーパー)は、プラカードを持ったウサギさん
 レース当日、妙にウサギの耳をつけたコスプレ・ランナーが多いと思ったら、それは、「このペースだと○○時間○分でゴールできますよ」という目印を掲げて一定のスピードで走ってくれる「ペース・メーカー」さんでした。


 彼らは時々後ろを振り返り「みんな、調子はどう?? いいペースだよ〜〜!!この調子で頑張ろう!!へ〜〜〜イ\(^o^)/」とランナーたちを励ます使命をも担っていたようです。

 実は、あとから知ったのですが、ペース・メーカー(ペース・キーパー)のことを「ラビット」とも言うらしいので、このバニースタイルは単なるコスプレではなく、純粋な「目印」というだけなのかも・・・。



5.沿道の応援は地味。でもランナーのマナーはGood👍
 参加者数4,500人強という《エドモントン・マラソン》は、規模としてはブダペストでのマラソンよりかなり小さいです。(例えば去年の秋のブダペストSPAR Marathonは参加者27,000人で今大会の約6倍)
 マラソンイベントとしての認知度もそれほど高くないようで、沿道の応援も控えめな印象を受けましたが、でも途中の給水ポイント周辺で小さな感動。

写真、ブレブレで申し訳ありませんが・・・
紙コップがほとんど落ちていない。
みんなちゃんと道端においてあるゴミ箱に捨てている。

多くのフルマラソンの走者もすでにここは通っているはず。
もしかしたら、ゴミ拾いのボランティアさんがいたのかもしれないけど、
「これでもか!」というくらい空のプラスチック・コップが道に転がっていたブダペストを思い出し、やっぱりこの方が気持ちいいよ・・・と、思う。




こんなプラカードや路上の応援メッセージも新鮮。
結構な数を見たので、こういうのがここでの定番スタイルなのかも。



6.走り終わった後は・・・

 ここ、ポイント!

ゴールした後、待ち構えていたスタッフさんが「完走記念メダル」を手渡してくれます。
そのまま進むと水のペットボトルがもらえます。
そのまま真っ直ぐ進むと、・・・・・


あれ?
あの人、バナナ食べてる。
どこでもらえたの??


 水のボトルを受け取った後、さらに果物やジュースが欲しい人は、進行方向左側に設置してある「フード・カウンター」(という名前が付いているかは知りませんが)自分で向かわなければならないことを、私は知らず、

そのままフィニッシャー・エリアの外へ。



「バナナもらいそびれたんですけど・・・」と、この青いゲートのそばにいるお姉さんに控えめに訴えたのですが(ゴール直後はやっぱりバナナかりんごが食べたい)
「ここはもう入れないので・・・」とあっさり言われてしまいました。

 
「ここにはもう入れないので、向こうのあのビルの中にどうぞ。(バナナの)ほかにも色々たくさん食べられますから。」


 そう。
《エドモントン・マラソン》は、10キロ以上のレースにエントリーした参加者は、
レース後のブランチが無料。参加費(10キロ:$60(≒¥5,200)、ハーフ:$95(≒¥8,300)、フルマラソンはもう少し高いと思うけどエントリーしてないか分からず)の中に食事代が含まれているのです。


 ブランチ会場。
 前日は色々なブースと〚ゼッケン受け取りカウンター〛が設置されていた場所が、まるで結婚式の披露宴会場のようになっていました。

 もっとも、子どもたちの5キロレースが終わってからゆっくり食べて帰ろう・・・と思っていた我が家が1時過ぎにここに来たときには(対象レース参加者以外でも割引クーポン使用で安価で食べられます) ほとんど食べるものがなくなっていました。ブランチ・ビュッフェは12時までだったようで・・・。


こんな感じで「ところ変われば」・・・をいろいろ感じさせてくれた《エドモントン・マラソン》


 来年はもうちょっとスムーズに、あれやこれやに驚くことなく参加できることでしょう。

 おしまい。