やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

あっさりと・・・秋?  そして運動会。


 『きっぱりと冬が来た』 という有名な詩の一節がありましたよね。

 高村光太郎さんでしたっけ。 
 

 なんとなくその一節が頭に浮かび、そしてそれがちょっと形を変えて

 『あっさりと秋が来た・・・?』



 そんなブダペスト。


 いや、今はもう9月になっていますが、8月末くらいから
「これ、もしかして本気で秋に向かってる・・・?」という雰囲気になってきた時には、ものすごく新鮮な驚きがありました。



 8月末から過ごしやすくなる。
 

 そんな気候のところに住んだのは、たぶん生まれ故郷の北海道以来。



 あ、違うか。

 モンゴルも7月のナーダム(ウランバートルはじめ全国各地で行われる夏の祭典。民族の祭典とも言えるような国民的行事)が終わるとそろそろ秋ね・・・という感じになり、8月末ともなるともうすっかり秋、地方によっては「晩秋・初冬」というこれまた極端に寒いところだったっけ。

 
 それでも大人になってから(ハタチをちょっと過ぎた頃から)は圧倒的に「暑い」地域に住んだ時期のほうが長かったわけで。

 なので今回このブダペストで初めての夏を過ごし、8月の半ば頃から最高気温が30℃に届かなくなった時には「あらら??」っと思ったものの、最高気温21℃という日に夫が発した
「このまま秋になっちゃうのかねぇ。」という言葉には、思わず
「いやー、それはないでしょう。まだ8月だよ。もう一回くらいガーーッと30℃くらいになる日が来るって。絶対!」と、この時は、“絶対”を付けることに何のためらいもなかった私でしたが。

 いや〜・・・・・・

 結局そのまま気持よく秋になっちゃうみたいですー・・・。

 8月22日午前。「もうこれって夏の空じゃないよなぁ・・・」と思いながら1枚。


 昨日と一昨日は日中ちょっと汗ばむ陽気となりましたが、それでも結局27℃止まり・・・って感じだったかな。



 驚いたことに、これは8月18日撮影。家の前の通りの街路樹。これは特に葉の色が変わりやすい種類なのかも。



こちらは近所のマロニエ並木。本日(9月6日)撮影。


 ということで、すっかり秋の雰囲気のブダペストですが、


といえば・・・・そう。運動会!


 そして運動会と言えば・・・。


 我が家の歴史の中では(というか私個人の記憶の中では)、どうしても運動会と聞いて脳裏に浮かぶのは みどり(現在小4)の涙


 ブダペスト日本人学校の短い夏休みが終わり、2学期開始と同時に待ってましたとばかりに運動会の練習が始まると・・・

「うちって(イマドキの小学生女子は自分のことを「私」ではなく「うち」と言います)運動会、負けたことしかないんだよね。」とポツリ。

 その一言に、過去二度の運動会の記憶が私の中でも思いっきり蘇ります。




 ここ(ブダペスト)に来る前に通っていた、全校生徒約30人のカイロ日本人学校での運動会。


 1年生の時も2年生の時もみどりは白組でした。

 ※3年生の時(2013年)は10月に政情不安の中「なかよし運動会」が行われましたが、その時我が家はすでに日本。つまり去年1年生だった草太は運動会を経験しそびれており、今回ブダペストでついに「運動会デビュー」!なのであります。


 だから「運動会」と聞くと、私の頭の中には白いハチマキをきりりと締めたみどりの姿が浮かんできます。

 緊張しきった顔で、これ以上ないくらいに真剣にがんばって、そして閉会式の時はしゃくりあげるほどに泣いてしまった過去2回の運動会。


でも、大丈夫だよ。

 今年は「紅組」

 今年はきっと勝てる!!!




 勝ち負けだけが大切なんじゃない、一つの目標に向かってみんなで頑張ることが大切なんだ



 とか、
 
 そういうキレイ事を今は言っている場合じゃぁない。

 今年はなんとしても・・・、


 とりあえず、今年は勝たせてあげたい。

 じゃないと、マジにあの子は「運動会嫌い」になってしまいそうだ・・・。

 


 今回は、勝負(紅白の得点)に関係のない「ダンス」(小1〜小4が参加)で、一番上の学年となる4年生(みどりの学年)ダンス・リーダーとして、練習計画を立て下級生を指導しながら頑張ってきたらしく、そこでも“下級生を指導する上級生”としてのプレッシャーをビンビンに感じているようす。


 とりあえずプログラム2番めの「ダンス」は、何がなんでも褒めちぎってあげよう。


 そして、その勢いで・・・・!!



 はぁ・・・

 ホント、「負け」や「悔しさ」から学ぶものもたくさんある とはもちろん思いますけど、
 
 本来楽しいはずの学校行事で、あれだけ悔し泣きする姿を3回も見るのは結構 ツライかも。

 

 さて、秋晴れの下(天気予報を見る限り、とっても“運動会日和”になってくれそうな感じ)盛大に行われる
第10回ブダペスト日本人学校【ふれあい大運動会】が、成功裡に(・・・というか紅組の勝利で)終わってくれますように!



 ★ブダペスト日本人学校HP: http://www.bpjpschool.hu/


 
「過去の記憶」の詳細はこちら↓↓
 【ああ・・・・駆け抜けていく(長いはずの)2学期 〜その1【第25回 大運動会】〜】
http://d.hatena.ne.jp/hiragam/20121210/1355138664