やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

ありがとう・・・!!【ルクソール・マラソン】

いやはや・・・

あっという間に2月後半ですか??
 
2013年最初のブログ記事が2月22日とは・・・
こりゃまた、えらくサボってしまいました。
 
どーも「時間に余裕がある時に」なんて思ってるとダメです。

これからは頑張って書くぞ! (と、一応決意表明をしてみる。)


 さて、ということで、今年最初の話題はやっぱり【ルクソール・マラソン】
※でも正式名称はどうやら「Egyptian Marathon:エジプト国際マラソン」というようです。
 でも、あれ〜〜〜・・・・・この横断幕、スペルが微妙に間違っているような・・・・・(^_^;)


 

 実は【ルクソール・マラソン】と聞いただけで、なんだか胸がドキドキする、背中のあたりがゾクゾクしてくる、どうにも落ち着かない気分になる・・・という人が相当数いるであろうことを私は知っています。

というか、今年のこの第20回大会に参加するまでは私もそうでした。


 2年前の第18回大会。
 その日は2011年1月28日(金)。
 カイロでは、多くの人々が「ムバラク NO!!」を叫びながらタハリール広場に向かい、デモ隊と治安部隊が衝突し、道端で車が燃やされ・・・
 そんな様子を、レース後、ホテルの一室でみんなでテレビを囲んで「いったいどうなってんの、これ??」とボー然と見つめ。

 カイロの人と連絡が取りたくてもケイタイがほとんど通じず、「いったい私たち、カイロに帰れるの? いや、帰った方がいいの??」
 あの時のザワザワした気持ちは、もうなんとも表現のしようがありません。


 そして去年は参加せず、今年2013年。
 エジプトでの最後となるであろうこの地でのマラソン大会に、今年は家族で参加することにしました。

 皆さんご存知の通り、今年は最初から明るい話題で盛り上がった大会でした。

 遠く日本は埼玉県より、ぶっ飛んでしまうようなアクシデントにも負けず満面の笑みでルクソール入りし、ぶっちぎりの速さ(もちろん大会新記録!)で優勝をかっさらってくれた川内優輝選手のおかげで、どうやらこの「ルクソール・マラソン」もとい「エジプト国際マラソン」も第20回目にしてやっと日本での知名度がぐっと上がったようですね。

そんな川内選手を両側から挟み、にこやかにレース後の記念撮影をお願いした某日本人夫婦。

そうそう。川内選手のゼッケンにご注目!
20回大会で偶然にも「20」のゼッケン番号をもらった川内選手、なんと今回が通算20回目のマラソンだったとか。
「なんだか運命的なものを感じます!」とひたすら爽やかな川内選手でした。





では、ここからは、2013年1月18日 我が家の「第20回エジプト国際マラソン」を写真を並べてご報告。

朝は4時半にホテルで朝食をとり、5時半(・・・たぶん)にホテルを出てバスでスタート地点へ。
途中、今年もやっぱり見えました。バルーン・ツアーの色鮮やかな気球たち。
ああ! 今回こそは、これに乗れるんだろうか・・・!??
そんな思いを乗せたまま、バスはその横を通り過ぎ、スタート地点となっているハトシェプスト葬祭殿へと向かったのでした。





スタート地点についてしばらくすると、日の出。


余裕の笑顔でアップする父と、その横で一応「オレも走るぜ」的に格好つけてみた草太。

今年の我が家は家族フル出場で、大人は12キロラン、子どもは5キロのキッズランにエントリー。




5キロのキッズラン・コースは、2.5キロ走った地点の給水ポイントで折り返し。
12キロコースは、その先ぐるっと遺跡を眺めながら大きくコース1周。
ハーフ・マラソンは、同じコースを2周。
そしてフル・マラソンは4周まわる・・・というコース。


実はこのマラソン・コース、昨年夏の「ナイル・クルーズ」の際にも観光で訪れた場所だったのですが、なんと私は不覚にも猛暑にやられて体調を崩し、バスから降りられず・・・
つまりこのへんはすっぽり未知の世界だったのですが・・・ おかげさまで走りながらゆっくり観光できました^^

↑↑この「メムノンの巨像」http://bit.ly/VQnKrQ)という遺跡、サトウキビなどの畑の中ににょきっとそびえているのですが、高さは20m近くあるので、ホント圧巻!


こーーんな長閑な風景を眺めながら、ひたすら自分のペースで走る。
(ろくなトレーニングしてないので、決して無理はできない)









沿道のギャラリー。
別に応援してくれるわけでもなく・・・
なんとなく「走ってるのを見られてるだけ」








上からも小さな女の子に見下ろされ・・・
(一応、手を降ったら振り返してくれた)

























時にはこんなふうに、にこやかに(?)手を振ってくれる子も・・・









トイレはこちら












レースなど気にもせず、ひたすら石割り(?)のお仕事をするおじさん










あっという間に去りゆく川内選手を写真に収めようと必死に走る、『地球を走ろう!』ツアーの添乗員さん







そんな、疾風のごとく駆け抜ける川内選手が偶然にもしっかりカメラに収まっている貴重な1枚。









その数メートル後ろを、周回遅れで地元の応援団に囲まれながら走る日本人ランナー。













芸術的な建物が点在する楽しいマラソン・コースでもありました。






















これはアヌビス神がミイラを作っている絵ですね。
(エジプトに数年住むと、こういう知識は増える^^;)









ゴール前の直線に差し掛かる辺りでこんな絵を見つけると、妙に脱力感。

つい立ち止まって写真も撮りたくなります・・・・・








ゴール後、すっかりくつろぐ父娘。
みどりの手にはしっかり「しろいうさぎ」が。



 こんな感じで家族4人、無事それぞれのコースを完走することができました。
途中、コースの誘導が全くなかったために、そのままゴールに向かえばいいはずのところをハーフ・マラソンのコースの方までしばらく走ってしまった・・・という夫も1時間ちょっとでゴール。私も1時間25分ほどでゴール。

 みどりはなんと「キッズランで一番だったの!!」と喜び勇んで報告してくれました。キッズランのエントリーが自分と草太の2人だけだったとはいえ・・・「1番」というのがよほど嬉しかったのでしょう。「ほんと!?みどり、すごいじゃん!」と普通に笑顔で言葉を返した時、母親業がかなり板についてきた自分を感じました。



  
 2年前、みんなでホテルの一室に集まり、緊張しきった顔でテレビを囲んでいた時間・・・
今年はゆっくりお風呂に入り、ロビーで川内選手と談笑し、その後の夜の完走パーティまではのんびり部屋でくつろぎました。


こんなにゆったりとした時間が過ごせる場所だったなんて・・・と妙な新鮮さすら感じました。

やっぱり、今年、参加してよかった❣


心からそう思えた【ルクソール・マラソン】でした。


そうそう。
もうじき発行される《カイロ日本人会会報 パピルス》の3,4月号には、巻頭トップでこの【ルクソール・マラソン】の記事が登場します。参加者2名の体験手記と川内選手から届いたコメントも掲載されていますので、カイロの皆さんはぜひご覧下さい!!





<おまけ>
大会の顔ともいうべきスタート・ゴール地点の看板で大きなスペルミスをしてしまった【エジプト国際マラソン運営委員会】(というのがあるのかはわかりませんが)さん、もうひとつ、やらかしちゃってました。

   
参加者全員に配られた「パピルスの完走証」
あらら・・・・・日付けが[18th FEBRUARY 2013]になってます。


<おまけ その2>
動画です^^
http://www.youtube.com/watch?v=fX6s2gRMKSs
※編集担当者の勘違いにより、いきなり「2013.1.25」という日付が出てきますが、正しくは「2013.1.18」です。