やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

屋根よりちょっと低かったけど・・・カイロ日本人学校の鯉のぼり

 
 5月3日(木)、今年度最初の「PTA役員会」があり、午前中から日本人学校に行ってきました。


  そうしたら、玄関を入ってすぐ真正面に見える「パティオ」(中庭)に大小様々な鯉のぼりがずら〜〜り!
  うわぁ・・・日本の文化ここにあり!

と、早速写真を撮ってしまいました。

長すぎて尾っぽを縛られてしまっている真鯉(黒くて大きな鯉)さんがちょっと痛々しい…?



 よく見ると、一番端に他のものとは明らかに雰囲気の違う鯉のぼりが。
そしてこれがまた一番大きい。

ん?これって手作り?
と思って近づいてみると

鱗の部分は手形模様。
尾っぽの部分には子どもたちの名前。
 しかも、アラビア語付き!
・・・ん? 微妙に間違っている? わが子の名前…^^;


 日本人学校では毎年この時期にこうしてパティオに鯉のぼりを飾り、この鯉のぼりの下で「鯉のぼり集会」というお楽しみ会が開かれているそうです。
 主催するのは先生ではなく担当学年の3、4年生。主催学年の児童たちが「鯉のぼり」や「こどもの日」に関するクイズを用意して他の学年の児童・生徒ががそれに答える・・・という形式の会を経験することで、自然と日本の季節の行事に触れられ、最低限の知識(?)も身につく(はず)、というありがたい恒例行事です。


 ところで先程の「手形&サイン付き」の大きな鯉のぼり。
 これは、1,2年生の「生活科」の授業の中で作成したものだとか。確かに書かれている名前は1,2年生12人の名前。


 あ! 何日か前に白のTシャツと薄いピンクのタイツに青や緑色の絵の具を付けて帰って来たあの日・・・。
「あの日にこの鯉のぼり作ったんでしょう?」とみどりに聞いてみたところ、ドンピシャリでした。

「あたしは手形でぺったんする係だったの。」

 なんでこういう作業する日に限って、白系の、しかも「がんだるまTシャツ」(←とても大切に着ています)を着てっちゃったかなぁ・・・。がんだるまTシャツの方は、それでもホントにかんばって、シミはほとんど目立たないレベルまで落とせたけど、タイツの方はもう・・・繊維に染みこんでしまっているようで挫折。でもま、もうタイツも履く時期じゃなくなるし、次に寒くなる頃にはもう小さくなっているような気もするし。


 まあ、そんなシミの話はいいとして、
このパティオの鯉のぼり。
やっぱり見ていて気持ちがいいです。
そして、休み時間にこの鯉のぼりの下で鬼ごっこなどをしてじゃれあっている子どもたちを見ると、なんとも微笑ましい気持ちになります。

 パティオに貴重な日陰を作ってくれる火炎樹の葉もずいぶん開いてきています。

 ここに真っ赤な(というか“濃い朱色”でしょうか)花が広がり出すころには、カイロにも本格的な夏がやってくるのです。




<おまけ:日本人学校といえば・・・ピラミッド
 帰りは子どもたちと一緒にスクールバスで帰宅。
 久々に周りの景色を眺めながらゆっくりバスに揺られていると・・・
 
ドカンと見えてくるピラミッド。

こんなふうにも見えたり、

こんな感じの道を走っている時も・・・


大統領選挙のポスターが貼られている(でも剥がされている…^^:)塀のその向こうにも・・・


 もちろんピラミッドの存在がすでに日常化してしまっている子どもたちは、すぐそこにそびえる「世界遺産」になどもうほとんど関心はなく、バスの中では仲良くおしゃべり、あるいは睡眠補給。

 贅沢?
 ある意味そうなのかもしれませんね。

 でも、カイロ日本人学校に通う子どもたちの多くはピラミッドよりも今パティオにはためいている鯉のぼりのほうがずっと新鮮に感じていることは間違いないように私には思えます。