やっぱり『やもり通信』

海外生活一区切り。これからは日本の生活メインの内容になりそうだけど、タイトルはやっぱり『やもり通信』・・・で、いいかなっと。

日本でもピンクシャツ・ディ・・?

夕飯の後、台所の片付けをしていたら、居間のテレビからのニュースに耳が反応。

ん? 今「ピンクシャツ・ディ」って言った?

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いじめ撲滅の意思表示としてピンク色のシャツを着る・・・

 

なんか聞いたことあると思ったら、カナダから始まって今は世界中の多くの国(具体的な数字も言っていたような気がしますが忘れました)に広まった運動・・・と。

 

そういえば、みどりが通っていた学校でもありました。「ピンクシャツ・ディ」

 

あれって今頃だったっけ?

時期はあんまり覚えてないけど。

日本でも広まっているとは知らなかった。

公式サイトまであるんですね。

 

ん~~・・・?

でも、そういえば、今日はショッピングセンターと市役所にも行ったけど、

夜、このニュースで初めて「ピンクシャツ・ディ」というものを思い出したので、

 

ってことは、日本での知名度はまだ低いってことなんだろうな。

それっぽい服装で歩いている人に出くわさなかったってことだから。

 

 

 そしてその数時間後、日本から16時間遅れて「2月27日」の朝を迎えたエドモントンにいる夫が、わが我が家の「どこでも窓」(※)に姿を現したのですが

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あら、ちゃんとピンクのシャツ着てるww

 

しかも、このTシャツは今日のピンクシャツ・ディのためにデザインされたもののようで。

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(👆わざわざ“窓”の近くまで来て、ちゃんとシャツを見せてくれたw) 

 

 カナダでは、このいじめ反対のピンクシャツ・ディのほか、

差別反対(人権問題・差別問題を考える)のオレンジシャツ・ディというのもあって、学校や職場などではかなりの割合でその賛同者を見ることができるようです。

 

 公立の学校でも制服がなく自由な服装で行けるから、こういう◯◯運動というような、服装やその色使いでの社会的な運動参加への意思表明がしやすいんでしょうね。

 

 

 ところで、このピンクシャツ・ディ、日付は2月27日に固定されているわけではないようですが、だいたい毎年この時期に行われるようで、

 

 ってことは、場所によってはまだ毎日−10℃、−20℃が当たり前の時期

いくらオフィスは暖房が入っていると言っても半袖Tシャツは寒かろう・・・。

 

 と思ったら。

 やっぱり長袖を着ますよね。

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ついさっき「どこでも窓」に現れた姿(職場にて)

 

 この運動への賛同メッセージを送るトルドー首相もこんな感じ(笑)


Prime Minister Trudeau delivers a message on Pink Shirt Anti-Bullying Day

 これは3年前の動画のなので、Tシャツのデザインが違いますが。

毎年その年のTシャツがデザインされて職場などでも販売されているようです。

 

 日本でもここ数年でハロウィンなどの輸入物の行事があれだけ爆発的に盛り上がってきてるから、次はそろそろこういう主張のある運動への参加が盛り上がってくる番かも・・・と思ったりしています。

 

 来年はもうちょっときちんとアンテナ立てておいて、日本でも広報してみようかな、ピンクシャツ・ディ

 

 

 どこでも窓」:遠隔地の人々(単身赴任中の夫とその家族など)を24時間Zoom でつないでおくことによって、まるでその窓の向こうに相手がいるかのように錯覚させてくれるありがたい装置。PC、タブレットのほかスマホでも可能。エドモントンの夫はZoom画面を自宅のテレビにつないで使用している模様。

 

 

 

なんなんだ、この絶妙なタイミングは・・・

「もしかして今、日本にいる?」というメールやメッセージの数がポツポツ入ってくるようになったので、そろそろ近況をきちんと報告せねば・・・と思っていたら、今まで使っていたブログ  『はてなダイアリー』で書いていた『やもり通信』〜 の更新ができなくなっていました。

 

 なんでも「はてな社」の2つあるブログサービス『はてなダイアリー』『はてなブログ』を統合して『はてなブログ』ひとつにするということのようで。

 

 確かに以前、それについてのお知らせメールが届いていました。

 

 でも、ある時期が来たら自動的に『はてなブログ』へ移行される、とも書かれていたので特に大きな問題はないと思っていたら・・・

 

 すでに『はてなダイアリー』への新規投稿は1月28日以降できなくなっていて、今は実質クローズ状態。自分で『はてなブログ』へのお引っ越しをさせない限り、このブログ(これまでの『やもり通信』)は“おあずけ状態”である、ということを数日前に知りました。

 

 その“おあずけ状態”がいつまで続くのかわからなかったので、とりあえず昨日、今までの『はてなダイアリー』から『はてなブログ』へのお引越しをしました。

 

 とは言っても、これまで書いてきた『やもり通信』、なんだかんだで8年近く続けてきたので、扱いにくい部分も含めて『はてなダイアリー』のフォームにはかなり慣れていたようで。

 

 それがいきなりこの時期に新仕様で仕切り直し。

 そして、これからこの新仕様で書き綴られる内容はすべて「日本発」になるというこの絶妙なタイミング。

 

 いやホント、心機一転というかなんというか。

 ものすごい区切り感

 

 

 いろいろ新しくなるわけだから、じゃぁブログ名も新しくしてみる? とも思ったのですが、なんだかこれというのが思い浮かばず。

 やっぱり『やもり通信』・・・かなぁ? で思考が止まるので、

タイトルはそのまま やっぱり『やもり通信』

 

 ということで、

 

 2011年、エジプトでの突然の政変による退避帰国をきっかけに書き始めたブログ。

 その後のエジプト生活、次のハンガリー生活、つい最近までのカナダ生活と少しずつ書いてきた『やもり通信』は、ここで一区切りとなり、

 これからは埼玉県坂戸市の西の外れから、ある意味新鮮な日本での生活を綴っていこうと思います。

 

 と言っても過去の記事も、この やっぱり『やもり通信』で全部さかのぼれるようにはなってるようですが。

 

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近所から見た2019年の初日の出

 

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 昨年11月、義父のお見舞帰国をしてからの急展開でしたが、

 子どもたちと義母との4人の坂戸生活にもだいぶ慣れてきました。

 夫は今はカナダに戻り、生涯二度目の単身赴任生活(一度目は初めて父親になった時のモンゴル時代)。 毎日−20℃を下回るような極寒の地エドモントンで一人頑張っているわけですが、頑張れる理由の一つに我らの《どこでも窓》があるようです。お時間のある方は、こちら(👉むらログ: 「どこでも窓」 〜 24時間Zoom)でイマドキの単身赴任のススメもお楽しみください。

 

 

 

せっかくだから「由緒正しい(?)日本でのクリスマス」を実践してみた。


 久しぶりの日本で過ごす「クリスマス」なので、


 そして、やはり何かとバタバタしていて全くそれ用の準備をする余裕がなかったので、


 こうなったら、もう「日本式クリスマス」🎄を楽しんでみる?


 ということで、やってみました。


1.KFCのチキンを食べる


2.イチゴが乗ったクリスマスケーキを食べる




 この2つの実践。
あまりにもコテコテな感じで恥ずかしい・・・という思いもありましたが、そこはもう割り切って。

 と同時に、

 年齢層や生活地域、これまでの生い立ち(?)によっては「なんで、それが”日本式”なわけ?」と言いたくなる人もいるかと思いますが、その辺の経緯・説明は割愛させていただいて・・・


 でも、皆さん本当にクリスマスの日には「KFCのチキン」をお買い求めの方が多いんですね。

 これには、ほんと驚きました。

 午後2時半過ぎに立ち寄った埼玉県内某所の「KFC」では、駐車場には誘導係のおじさんがいて、お店の入口付近で店員さんが予約済みの商品の受け取りか否かを確認したあとで「オリジナルチキンは売り切れてしまいまして・・・」などと言いながらお客さんを列に並ばせ、メニューの説明。

 待ってる間に久々に間近で見たカーネル・サンダースおじさんとお写真撮ってしまいました。

 店内、テーブル席で食べている客さんゼロ。

 皆さん、今晩の「クリスマス・ディナー」のお持ち帰り。
 

 そこから少し行ったところの「シャトレーゼ」の駐車場にも誘導・整理係のおじさんが。

 入口の前には小さなテントがあって、すでに予約をしている人はここで受け取るようになっています。関東地方だからなせる技って感じですね。もっと寒いところだと、テントにいるお姉さんたち、凍えてしまいますよね・・・

 
 店内も「注文➡会計」の列の流れがちゃんとできていて、しかも、皆さん、その流れを乱すことなくサクサクと進んでいきます。

 



 そうして、なんとか形になった・・・いや、由緒正しい日本のクリスマスを実践することができた我が家。


 今朝は確かに「なんか、今までこんなに実感の湧かないクリスマスってなかった気がする」とぽつりとつぶやいた子どもがいましたが・・・この「クリスマス・ディナー」のあとはとても晴れやかな(笑)顔をしていたので、やはり「チキン&イチゴのケーキ」というスタイルは、どこか日本人の琴線に触れるものを発しているのだ・・・そんな確信を持ってしまった平成最後のクリスマスでした。



 2018年ももうあとわずか。

 今年もいろいろなところで、いろいろな皆さんにお世話になりました。

 どうもありがとうございました。

 来年もまたよろしくお願いいたしますm(_ _)m
 
 
 

平成最後のクリスマスの「昭和なツリー」🎄

 
 夫の実家(埼玉県S市)での生活も1カ月が過ぎました。

 義父の入院の知らせで、「とにかく帰ろう」と家族で飛行機に乗ったのが11月21日。

 あっという間に一ヶ月以上が経っていたんですねぇ。

 
 ふと気づくと、もうクリスマス

 本当に久しぶりの「日本でのクリスマス」


 都会に行くと(いや、そんなに都会まで行かなくとも)日本でもあちこちできれいなイルミネーションが見られるはずなんですけど、ちょっとこの辺はそういうのとは縁遠いかな?というエリアなので・・・

 近所で見られるキラキラは、このくらいかも。

 近所の商店街の本屋さんの看板の上のほうが、ちょっと遠慮がちに(?)ピカピカしています(笑)



 そんなひっそりとした環境で迎えることとなりそうな今年のクリスマスにふさわしいものを、かつての夫の勉強部屋(今の私とみどりの寝室)の奥から見つけ出しました。


 さすが、日本のツリーはコンパクト。

 飾ると150cmの高さになるツリーが、こんなサイズの箱にすっぽりと収納されていました。



 そしてまた、「飾り」がレトロ


 モールをねじって作ったと思われるサンタさん・・・? 服がこんな色だけど。




 これもたぶん、サンタさん・・・かなぁ?

 雪に見立てて枝の上に置く綿にも年季が入ってる。




 そして、これ・・・・たぶん、きっと、トナカイ
 

 厚紙で作った十字架や長靴も妙に懐かしい。
 子どものころ、北海道の実家でもこれと同じようなのをツリーにぶら下げた気が・・・。

 昭和のころのツリーの飾りって、どこの家のこんな感じだったんじゃないか? と思わされます。

 「オーナメント」 じゃなくて「飾り」と言いたくなるような、明らかに昭和の香りがするあんなのやこんなのを、なんだかとっても懐かしい気持ちになりながら、みどりと一緒に節操もなく緑色のプラスチック製の枝にくっつけました。


 いろんなところでいろんなクリスマス。

 クリスチャンではないけれど、小さい頃からツリーに飾り付けをしたりしながら「その日」を特別な思いで迎えていたせいか、やっぱりこの時期になると、“今年もこの時期がやってきたのね”という気持ちになります。


 一年の締めくくりの時期と重なるせいもあるかもしれませんね。

 
 最近なんでもかんでも「平成最後の・・・」が枕詞になっていて耳にタコ状態ですが、

 でも、やっぱり言いたくなるもんですね(笑)


平成最後のクリスマス🎄
 
 暖かいところで迎える人も、極寒の地で迎える人も素敵なひとときが過ごせますように・・・
 

 





 

じぃじの髪飾り

 





 今月2日に旅立ってしまった義父が作った髪飾りたち。

 
 これを読んでくださっている人の中にも、
 「あ、これ、見たことある。」

 とか

 「これ、うちにある!」なんていう人もいるんだろうな〜・・・

 などと思いながら、私も久々にみどりと草太のじぃじの作品をまじまじと見ました。

 
 見覚えのあるものには懐かしい気持ちでいっぱいになりながら。

 初めて見たものには「こんなのもあったんだ〜・・」と驚いたりしながら。


 そして、こんなデザイン画や見本シートのようなものまで見つけてしまい、


 うわぁ〜〜・・・・と思いながら。




 じぃじの初孫みどりは、今でこそ “ティーンエイジャー”となったのであまりこういう可愛い系の髪飾りは付けなくなりましたが、小さい頃はいつでも髪にじぃじのポニー(髪ゴム)やヘアピンがありました。






 ベトナムでも、エジプトでも、ハンガリーでも・・・・日本からのちょっとした荷物が届くたびに、まるで緩衝材のように本や洋服の隙間にたくさんの髪飾りが詰められていました。


 日本に一時帰国した時は、帰りの荷造りをしていると「好きなのいくらでも持っていきなさい。」とこれまた山のようにアクセサリーをどーーーーーん!!


 みりんレトルトカレーを持ち帰るためのスペースを確保したいために


「この前送ってくれたのが、向こうにまだたくさんあるから・・・」

「もう友だちにはだいたいあげちゃったので、今回はこのくらいでいいですよー。」

 などと言って、やんわり断ってしまったことも何度か(何度も?)ありました。


それでも断りきれず大量に持ち帰った髪ゴムを、学校のバザーで売ったこともあったっけ。


 あれやこれやの思い出がある、じぃじの髪飾り。


 今、じっくりと見てみると、やっぱり可愛いのはたくさんあって。
(デザインが “昭和”すぎて,「う〜〜ん?これはなかなか・・・・」というのも、実はありますがww)


 でも、

 これからはもう新しい作品が登場することもないし、

 一時帰国のたびに「好きなだけ持っていって向こうのお友達にあげなさい。」などと言われることもないのかと思うと、やっぱりさみしい・・・。


 
 そして、実家に残された山のような、このアクセサリーたち・・・・

 処分するなんて、あまりにももったいなくて。


 どこかに寄付などできないか、

 こういうアクセサリーやそのパーツたちを引き取ってくれるところはないか、


 これから、探していきたいと思っているところです。

 
 何か良いアイディア・情報などをお持ちの方はご連絡いただけたらうれしいです。

 



 お義父さん、可愛い髪飾りをたくさん、どうもありがとうございました。

 家にあるたくさんの髪ゴムなどは、喜んでくれる人にぜひ受け取ってもらえるよう、みどりと色々がんばってみますね。
  


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

〜じぃじの孫二号、草太の初節句。2007年5月 〜
 ご自身の子どもが男の子二人だったので、(そして孫二号も男の子だったので)
 孫一号が、じぃじの作品をしっかり髪につけてくれる「女の子」でよかった〜・・・と、今ごろしみじみ思います(笑)
 

 

多くの恐竜が眠る地でピラミッドを思う 

 
 エドモントンから車で3時間のところにあるドラムヘラー人口8,000人程の小さい「恐竜の町」でした。



 ホテルの窓から見えたティラノサウルスのそばに行ってみると

そこは観光案内所やお土産屋さんがある「町の観光の中心地」でした。
 


 その他、町角にも色んなタイプの恐竜さんだらけ。




 そして、そんな小さな町にどどーーーんとある《ロイヤル・ティレル博物館》


 地球が生まれた頃からのながーいながーーーい歴史が、はるか昔に習ったことがあるような「カンブリア紀」とか「デボン紀」とかいう名前と一緒にずらーーーっと並んでいたりする見応えたっぷりの博物館なのですが、なんといっても圧巻は白亜紀後期にこのあたりにいたという恐竜たちの姿!

 あぁ・・・、

 でも今回は「観る」ことに意識が行っていたのか、写真がものすごく少ない・・・



それでも、これはさすがに写真に収めました。

 2011年に、このアルバータ州でほぼ完全な形で発見された“恐竜のミイラ”とも言われているノドサウルスの化石。(正式にはノドサウルス科のボレアロペルタという名前らしいですが・・・)

皮膚も立体的な形で化石化していて、皮膚や鱗には色素細胞まで残されていたそうです。

 まるで『まんが日本昔ばなし』のお話か何かのように、さっきまで生きていた生き物がそのまま石になってしまったような、そんなふうにも見えます。


 でも、この子が生きていたのは、1億1000万年前


 いちおくいっせんまんねん



 あぁ、遠すぎる。


 「一億」って、どんくらい??




 ここ、アルバータ州のエドモントンに住むまで、《古代のロマン》なんて言葉を聞いて思い浮かぶのはエジプトのピラミッドだったように思います。


 そう。 ほんの数年前は、寝室の窓から見えるピラミッドに《古代のロマン》を感じ、あの佇まいに畏敬の念を抱きつつ生活していたのに・・・

 でも、そんなピラミッドたちが作られたのは約4,500年前

 「4,500年前」かぁ・・・・。 「4,500万」じゃなくって「4,500」


  

 それって実は結構最近のこと・・・?


と、あの巨大な三角錐の建設物が急に身近なものに思えてきてしまう。

 

でもホント、よく考えたら、ピラミッドって「ヒト」の手で作られたものだし。


確かに「こんな大きな石をクレーンもない時代にどうやって?」などと考えることはあっても
でも、れっきとした人的な建設物


この地球での進化のいっちばん最後の方に登場してきている「ヒト」が作ったんだから・・・。


 1億年前やら5,000万年前やらという数字を見てきて微妙に麻痺した頭には、あの大きなピラミッドたちも「我らが建設物」くらいに思えてきてしまう、という・・・・ “不思議体験”




 ついでに言うと、

 この日の翌日歩いた、博物館前の荒涼とした大地。

 ここの、一体いつから積み重なっているのか分からないような見事な地層や、この辺を恐竜が歩いていた頃に生えていたシダ植物の木の幹の化石がゴロンと転がっているのを見たときにも、カイロ郊外にあった『クジラの谷』と言うところを思い出したんですけど、



 この『クジラの谷』は、エジプトの砂漠のど真ん中にクジラの祖先の骨などが無造作に転がっている・・・というこれまた不思議なところで。


 マングローブの化石なんかもどどんと転がっていて

 その昔、このあたりはだったのね・・・照りつける日差しの下、どこまでも続く「砂の海」を歩きながら、、大昔の海の底を散歩している気分になれる・・・それはそれは《古代のロマン》溢れる場所でした。

(※2〜3年前には新しい展示施設がオープンしたそうなので、今はもう少し整った環境でこれらを見ることができるのかもしれません)


 でも、ここで見つかっているクジラの祖先たちも、かつて大海原だったこの地を泳いでいたのは4,000万年前

 「万」は付いてるけど、このアルバータの大地を恐竜たちが歩いていた時期(6,600万〜1億年前)よりはずっと新しい・・・ということを、今回初めて知りました。(っていうか“哺乳類の祖先”とか言ってる段階でハ虫類の恐竜よりは新しいってこと・・・?)


  

 ということで、今回、世界的に有名な《ロイヤル・ティレル博物館》を訪れる機会を得たおかげで、このあたり(カナダを始めとした北米大陸)は、実は太古の時代から私たちの住む地球をずっと見つめてきたロマンにあふれる場所なのだ

なーんてことを知ったのでした。



いや〜・・・大自然メイプルシロップだけじゃないカナダ

奥が深い。。。。 





【おまけ】

1.ロイヤル・ティレル博物館では
 日本語の音声ガイダンスもありC$4(350円くらい)で借りられる・・・という記事も過去のブログなどでよく見かけますが、私たちが訪れた2018年10月の時点では日本語音声のヘッドホンの貸し出しはありませんでした。代わりに「このアプリをダウンロードしてね。」という案内があり、それを自分のスマホにダウンロードすればその場で解説を日本語で聞きながら館内を回れる、ということのようでした。時代は変わっています。



2.ロイヤル・ティレル博物館は、あまりにも遠い・・・ 
そんな時は同館と姉妹館になっている福井県立恐竜博物館へ! https://www.dinosaur.pref.fukui.jp/

 こちらも世界三大恐竜博物館と言われているそうで、実はかなり充実したすごい博物館なんだそうです。こっちもぜひ行きたい! でも日本語で丁寧に解説とか書いてあったら丸一日居ても足りないかも・・・・・

カナダで(も)車なし生活 〜その2〜  それでもなんとかする。それが冒険家ファミリーだから(笑)

 
カナダと言えば
 広大な国土カナディアンロッキーをはじめとした大自然。


 そんな中で、車を持たない生活をしているけれど、交通事情も整っている先進国だけに結構それなりに暮らせています・・・ということを 〜その1〜 で書きましたが、

でも「車がないって、やっぱ大変なのね・・・」と思うことも実際にはやはりありまして。


 それが10月初めに行ったドラムヘラー

 ドラムヘラー? それ、どこ? 何があるの?

 と思った人も多いかと思いますが・・・


 と言うか、少なくとも私はカナダに住むことになり、このエドモントン市のあるアルバータ州についてあれこれ調べたときに初めて知りました。

 それまで「恐竜」と聞いたら、思い浮かぶ国はモンゴルくらいでしたので。


 そう。

 恐竜

 このあたりはその昔、恐竜だらけだったそうな・・・


 しかもエドモントンにちなんだ「エドモントニア」「エドモントサウルス」なんて恐竜もいるし、いや、いたし、

 ティラノサウルスの仲間として有名な「アルバートサウルス」(あるいは「アルベルトサウルス」)というのもいて、もちろんその名前もこのアルバータ州で化石が発見されたことにちなんでつけられた・・・


 そして、なんとなんと!
ここ、カナダのアルバータ州では、ごく最近(2011年)、「恐竜のミイラ」とも言えるものが、これまでにないほどに“ほぼ完全な状態で”発見されている・・・

 そして、その「“ほぼ完全な状態”で発見されたまるでミイラのような恐竜の化石」を、これから行こうとしているドラムヘラー恐竜博物館で目にすることができる・・・!!


 なーんてことを「にわか勉強」で頭の隅っこに入れつつ、10月最初の週末に、世界三大恐竜博物館のひとつと言われている ロイヤル・ティレル古生物博物館
Royal Tyrrell Museum of Palaeontologyに家族で行ってきました。



まず、このドラムヘラー


ここにあるんですけど、


エドモントンからは3時間
もちろん車で直接そこを目指した場合の所要時間です。

じゃあ、車を使わない場合は、となると

これがやっかいで。

まず、ドラムヘラーはとても小さい町なのでエドモントンからここへの直行バスは無し


なので、次に考えられる方法としては
➀ カルガリーまでバスで行って、そこから別のバスに乗り換えてドラムヘラーを目指す
➁ カルガリーまでバスで行って、カルガリーからの日帰りツアーに参加
➂ カルガリーまでバスで行って、カルガリーからUberまたはタクシー・・・


 なんせ「車で行く」のが一般的すぎて、それ以外の方法がなかなか見つからず。

 そして
➀ カルガリーからドラムヘラーまでのバス は季節によっては1日2本くらいのペースで出ているらしいけど、この時期すでにオフシーズンのためか、どうも今回は見つけられず。

➁ カルガリーから日帰りツアー というのも今はほとんどなし。というか、もともと子どもたちは「ツアー嫌い」なので、我が家の場合はよっぽどのことがない限りこの選択肢は早々に消えます。(すでにドラムヘラーにホテルもとっていたし)

➂ カルガリーからUber or タクシー も、3時間以上バスで南下したあとに、1時間半かけてタクシーでぐるっと北東へ移動・・・という、かなり無駄が多いコース。


 ということで、結局 もうUberで行っちゃえ!! ってことにしました。


 家からドラムヘラーのホテルまで、ぴったり3時間C$300(≒¥26,000)

 決してお安くはないですが、エドモントンからカルガリーまでのバスも、高いバス会社だと一人¥7,000近くする場合もあるので(お手頃価格のGreyhoundだと一人¥3,000だけど)、それを考えれば直行3時間でこのお値段はそんなに悪くはない。(・・・と、こういう時はこう考えるに限る。)


 でも、往復このパターン・・・ってのは、やっぱりちょっと……(出費が)


 ということで、帰りは翌日の日曜日の午後にゆっくりエドモントンにもどって来ればよし、と言うことにして、カルガリーよりもっとエドモントン寄りのレッドディアという町からの、Greyhoundバスのチケットを買っておきました。

ドラムヘラーからレッドディアまでの2時間弱をタクシーかUberで、

その先(レッドディア⇒エドモントン)はGreyhoundバス利用でちょっと節約。(バス:4人でC$82(約7,000円)

 
 なーんて計画で出かけたこの秋、いや晩秋の小旅行でしたが、


 「行き」はもちろん超快適


 朝8時に家を出て、

 

たくさんの「アルバータ牛」を見ながら、北海道やハンガリーでもよく見たようなのどかな景色の中を進むと


いきなりあたりがゴツゴツ系の風景に変わって


 恐竜さんがお出迎え。


ぴったり3時間ドラムヘラーの町に到着しました。

 こじんまりとした可愛らしい町を歩きながら昼ごはん。


 そして、この《ロイヤル・ティレル博物館》http://www.tyrrellmuseum.com/

 いや、素晴らしかった

 4時間たっぷりかけて回りましたが、結局、午後5時の閉館時間に間に合わず最後は駆け足。

 今まで全く名前も知らない博物館でしたが、・・・なんというか「大御所の余裕」が感じられる大きな空間でした。



 その日は部屋の窓からティラノサウルスが見えるホテルで一泊し、

 
 翌日は、博物館の周りの広大な景色の中を散歩してから、タクシーまたはUberでここから170キロ先のレッドディアへ行く、という予定でした。



 昨日行った《ロイヤル・ティレル博物館》の目の前にはこんなゴツゴツシマシマの不思議な谷というか岩山というか・・・が広がっていて、そこに1キロほどの散策コースあったので、

ここをぐるっと周ってから帰路につけば時間的にもちょうどいい・・・と思っていたのですが、


 
 レッドディアからバスが出るのは午後2時
 レッドディアまでの所要時間を2時間弱と考えて、12時にはここ、ドラムヘラーを出なければ・・・なのに、


 ドラムヘラーにはUberは無し

 そして、タクシー会社は1社のみ
 ウェブサイトで調べると複数のタクシー会社の名前が出てくるのですが、今はオフシーズンということなのか、私たちの滞在中に営業していたのは「クラシック・キャブ社」1社のみ。

 
 これは事前予約必須


 朝食後、博物館へ向かう際に利用した「クラシック・キャブ」の運転手さんに、ます聞いてみました。

 「午後にレッドディアまで行きたいんですけど、12時頃にまたここに迎えに来てもらえますか?」


 すると驚きの答えが。

 うーーーーん、今日の運転手は僕一人だから、この町を離れるのは無理だな。」


 なんとたった1社しかないタクシー会社の、本日の稼働運転手は、今ここにいるこの人だけ、という・・・・。


 10月最初の週末。
 カナダでは「サンクスギビング」(Thanksgiving:感謝祭)の3連休の真ん中の日曜日。

 厳しい冬が始まる前に、皆さん駆け込みであっちこっちお出かけするような時期。

 でも、多くの人がお里帰りをして家族と一緒の時間を過ごす休日でもあり。

 だから、運転手さんたちも、ほとんど休暇を取って家族と過ごしている・・・??




 でも私たちは、午後2時のバスに乗るために、ここから170キロ離れたレッドディアまで行かなければならないわけで。



 さて、どうしたものか・・・


 などと考えている時間的余裕もなかったので、目の前に広がる広大な大地の散策を開始する前に、その場でレッドディアのタクシー会社をチェック

そして、予約の電話

こちらの事情を話し、今からこっちへ一台迎えに来てほしい・・・!と、交渉(してくれました。一家の大黒柱が。)



電話をしてから約2時間後、つまりお昼の12時を少し過ぎた頃、博物館前にタクシー到着。

 こうして、レッドディアからはるばる2時間近くかけて私たちを迎えに来てくれたタクシーに乗り、午後2時のバスに間に合わせるべく、またレッドディアまですっ飛ばしてもらったのでした。


 その料金、・・・・C$300。 


 チーーーーーーン。



昨日、エドモントンの自宅からUberで直接ドラムヘラーに来たときと同じお値段でした。


 

 ま、こういうアクシデントはどんな旅行にでも「付き物」だとは思いますが・・・

 無事、レッドディアからのGreyhoundバスにも乗れたことですし(出発時間ギリギリで、今にも走り出そうとしているところに猛ダッシュでの駆け込み!💨)、

 そして、素晴らしい博物館にもやっと行くことができたわけですし、


 冒険家ファミリーとしては、このくらいのアクシデント・トラブル・不便さ・意外な展開・・・を、常に楽しみに変えていけるようじゃなきゃね などと言いつつ

 でもやっぱり、いざって時にはレンタカーという手も使えるようにしておくぅ?? なんてことも、ちらっと言ってみたりもしている私たちでした。



【お断りとお知らせ】
★ドラムヘラーの町と博物館の魅力については割愛させていただきました。古代よりも深く、遠い恐竜の世界のことはまた次回・・・。

★公私ともに“冒険家”である我が家の大黒柱が、ついに長年の“冒険”の記録を1冊の本にまとめました。
『もう学校も先生もいらない!? SNSで外国語をマスターする《冒険家メソッド》』 大好評発売中❣ 

(我ながら、すごいこじつけ方だ・・・。)